いまやブームともいえるほど広まった「コーチング」。実は、自分ひとりでもできることを知っていましたか? 福祉の現場にも詳しい諏訪茂樹先生が、自分自身で受験勉強のモチベーションを高める「セルフコーチング」の方法を伝授します
第4回 やさしすぎたり、難しすぎたりしないですか?
やる気を引き出すのは成功率50%の目標
例えばダイエットで考えてみると、1ヵ月に10kg減量という目標は難しすぎて、初めからやる気が出ないでしょう。それでは、1ヵ月に1kg減量は、どうでしょうか? 健康には害がないので、医療関係者の多くは適切だと言います。しかし、やる気という点で、本当に適切でしょうか? 1ヵ月に1kgだと易しすぎて、「なにも今すぐに始める必要はない」とか「最後の1週間で頑張ればいいや」などと思ってしまい、サボる危険性があるのです。
それでは、いったい1ヵ月に何kgが適切なのかというと、それは本人の体重にもよるでしょう。いずれにしても、サボっていては達成できないが、がんばれば達成できるという、やさしすぎもしなければ難しすぎもしない目標設定が、やる気につながるのです。
そういえば子供の頃も、まったく歯が立たない難しいゲームだと初めからやる気がせず、かといって簡単なゲームには魅力を感じませんでした。成功と失敗の確率が50:50のゲームと向かい合ったとき、最もワクワクしたし、夢中になったように思います。
がんばれば手が届くような資格を目指そう
職種間に上下関係はなく、いかなる職種も自立した専門職として、他職種と対等にかかわりながら協力していかなければ、効果的な援助サービスを提供できないでしょう。それと同じで、資格間にも優劣はありませんが、資格試験の難易度という点では、合格しやすい資格と合格するのが難しい資格とがあるのも事実です。
もちろん、どのような資格を取得するかは、どのような仕事をしたいかによって決まります。しかし、まったく歯が立たないような資格に最初からチャレンジしても、逆に簡単に取れてしまうような資格を目指しても、やる気を引き出すのに苦労することになります。そこで、もしも難しすぎる資格が念頭にあるならば、その前段階としての目標を考えるのもよいでしょう。逆に易しすぎる資格は、早く取得してしまい、次の目標を考えた方がよいでしょう。
あなたが取得しようとする資格は、あなたにとって、やさしすぎたり難しすぎたりしないですか? サボっていては取得できないが、がんばれば取得できるような資格ですか?
もちろん、どのような資格を取得するかは、どのような仕事をしたいかによって決まります。しかし、まったく歯が立たないような資格に最初からチャレンジしても、逆に簡単に取れてしまうような資格を目指しても、やる気を引き出すのに苦労することになります。そこで、もしも難しすぎる資格が念頭にあるならば、その前段階としての目標を考えるのもよいでしょう。逆に易しすぎる資格は、早く取得してしまい、次の目標を考えた方がよいでしょう。
あなたが取得しようとする資格は、あなたにとって、やさしすぎたり難しすぎたりしないですか? サボっていては取得できないが、がんばれば取得できるような資格ですか?