いまやブームともいえるほど広まった「コーチング」。実は、自分ひとりでもできることを知っていましたか? 福祉の現場にも詳しい諏訪茂樹先生が、自分自身で受験勉強のモチベーションを高める「セルフコーチング」の方法を伝授します
第2回 将来の夢は何ですか?
未来との関係で現在を意味づける
それと同じことが、個人にも言えます。人は高齢になるほど、過去との関係で現在を意味づけるようになります。そのために、過去を振り返る回想法によって、高齢者はいきいきとするのです。しかし、若者が過去のことばかり考えていては不自然です。未来との関係で現在を意味づけるからこそ、若者は成長していくのです。将来像が明確な若者は充実した日々を送ることができます。それとは逆に、将来が見えないと張り合いをなくし、生活が乱れてしまう若者もめずらしくありません。
将来像はできるだけ具体的に
「資格を持つ福祉の専門家」という将来像が、読者の皆さんには既にあることでしょう。もしも、まだ将来像がはっきりしていないのであれば、できるだけ早く明確にすることをお勧めします。資格は介護福祉士なのか社会福祉士なのかケアマネジャーなのか精神保健福祉士なのかとか、資格を取得するのは何年後なのかとか、資格取得後はどこでどのような仕事をするのかなど、将来像を具体的に思い描くのです。
さらに、将来像は頭の中で想像するだけではなく、それを「2008年には福祉士になる」とか「2009年にはグループホームを開設」などと、文字や絵で表現することをお勧めします。紙の上に書いて壁に貼ったり、手帳に書き込んだりすれば、いつも意識することになり、忘れなくなるのでしょう。
将来像が明確になれば、それに向かって自分の生活を整えることができます。将来の目標があるからこそ、前向きに生きていけるのです。あなたの将来の夢は何ですか?
さらに、将来像は頭の中で想像するだけではなく、それを「2008年には福祉士になる」とか「2009年にはグループホームを開設」などと、文字や絵で表現することをお勧めします。紙の上に書いて壁に貼ったり、手帳に書き込んだりすれば、いつも意識することになり、忘れなくなるのでしょう。
将来像が明確になれば、それに向かって自分の生活を整えることができます。将来の目標があるからこそ、前向きに生きていけるのです。あなたの将来の夢は何ですか?