いまやブームともいえるほど広まった「コーチング」。実は、自分ひとりでもできることを知っていましたか? 福祉の現場にも詳しい諏訪茂樹先生が、自分自身で受験勉強のモチベーションを高める「セルフコーチング」の方法を伝授します
第11回 忘れないために、どうすればよいですか?
忘れない工夫が必要
1人のコーチが1人のクライエントを対象にするケースコーチングでは、計画した行動をクライエントが実行したか否かを、コーチが必要に応じて毎日あるいは定期的にチェックします。そのために、クライエントが日課を忘れることはなく、目標を達成する可能性が高まるのです。
ところが、セルフコーチングでは、コーチとクライエントの二役を、1人で演じることになります。そうすると、目標や行動計画をいつも意識して忘れないように、何らかの工夫が必要になるのです。
ファイルに綴じて棚にしまわないこと
2年前、私は禁煙を始めるにあたって、今日で何日目かがすぐに分かるように、8月1日からスタートすることにしました。また、一日12個のニコチンガムからスタートして徐々に減らして行ったのですが、一日に使用したニコチンガムの数を毎日かぞえて、カレンダーに記録しました。そうすることで常に意識できましたし、「なんとかして減らさなければ」という気持ちにもなり、開始から142日目にはニコチンガムを0個にすることができたのです。
ところが、禁煙に伴い、体重が6kgも増えてしまいました。そこで、どうせやるなら標準体重を目指そうと、続いて20kg減量のダイエットに取り組むことにしたのです。のた打ち回った禁煙に比べると、食事量は変えずに食事内容だけを変えるダイエットは楽でした。それでも、実際に体重を減らすには、日々の地道な努力の積み重ねが必要でした。そこで、朝と夜にヘルスメータに乗ることを日課として、毎日の体重をダイエットブログに記録しました。数値さえ入力すれば、あとは勝手に折れ線グラフを作ってくれるブログで、一目瞭然の推移に一喜一憂しながらも、197日目にはゴールすることができたのです。
目標や行動計画をいくら完璧に立てても、それをファイルに綴じて、棚にしまってしまえば、やがて忘れてしまうでしょう。カレンダーや手帳に書き込んだり、日記をつけたり、いつも使っている机の前とかロッカーの扉とかに貼ったりなどして、とにかく目標と日課を常に意識することが大切なのです。
資格試験に合格するという目標や、そのための学習計画を忘れないために、どうすればよいですか? どのような方法で、毎日、学習の進み具合を確認しますか?
ところが、禁煙に伴い、体重が6kgも増えてしまいました。そこで、どうせやるなら標準体重を目指そうと、続いて20kg減量のダイエットに取り組むことにしたのです。のた打ち回った禁煙に比べると、食事量は変えずに食事内容だけを変えるダイエットは楽でした。それでも、実際に体重を減らすには、日々の地道な努力の積み重ねが必要でした。そこで、朝と夜にヘルスメータに乗ることを日課として、毎日の体重をダイエットブログに記録しました。数値さえ入力すれば、あとは勝手に折れ線グラフを作ってくれるブログで、一目瞭然の推移に一喜一憂しながらも、197日目にはゴールすることができたのです。
目標や行動計画をいくら完璧に立てても、それをファイルに綴じて、棚にしまってしまえば、やがて忘れてしまうでしょう。カレンダーや手帳に書き込んだり、日記をつけたり、いつも使っている机の前とかロッカーの扉とかに貼ったりなどして、とにかく目標と日課を常に意識することが大切なのです。
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