いまやブームともいえるほど広まった「コーチング」。実は、自分ひとりでもできることを知っていましたか? 福祉の現場にも詳しい諏訪茂樹先生が、自分自身で受験勉強のモチベーションを高める「セルフコーチング」の方法を伝授します
第6回 何が障壁になっていますか?
ありのままの現状に向かい合う
これまでに何もやってこなかった場合も、「何もしてこなかった」と、ありのままに振り返ります。「やるつもりにだけはなった」とか「やろうと努力はした」などと、ここで見栄を張っても仕方がありません。「良い・悪い」の評価を抜きにして、実際にやったか否かという事実に向かい合うのです。
また、今の到達点にも、ありのままに向かい合います。合格率何パーセントというように、数値化された到達点があれば、客観的で分かりやすくなります。数値化されたものがなくても、0(スタート地点)なのか、5(押し返し地点)なのか、9(ゴールまで後一歩)なのかと、到達点を10として、0から9の数字で表現してみるとよいでしょう。
周りのせいにばかりしない
やってきたことと今の到達点を振り返ったなら、次に、障壁になっているものを考えます。目標を明確にしたり、達成することの意義や価値を考えたりなど、これまでに紹介してきた作業は、クルマの運転に例えるとアクセルを踏むことです。ゴールに向かって順調に走るためには、アクセルを踏むだけではなく、同時にブレーキとなっている障壁を理解して、可能なものは取り除く方がよいのです。
障壁は外的なものと内的なものとに、分けることができます。「仕事が忙しい」「周りの環境が騒がしい」「試験が難しすぎる」などは、自分の外側にある外的な障壁です。それに対して内的な障壁とは、「すぐに飽きてしまう私」とか「日課を忘れてしまう私」というように、自分の内側にあって、自分自身が作り出している障壁のことです。
ここで大切なのは、外的な障壁だけではなく、内的な障壁にもきちんと向かい合うことです。外的障壁しか見えず、周りのせいにばかりしていると、「だから仕方がない」ということになり、できないことを正当化してしまいます。もちろん外的障害はあるでしょう。しかし、内的障壁と向かい合い、それを克服しようとしたか否かで、同じ外的障壁のもとでも結果に差が出てくるのです。
資格試験に合格するうえで、何が障壁になっていますか? あなた自身が作り出している障壁は何ですか?
障壁は外的なものと内的なものとに、分けることができます。「仕事が忙しい」「周りの環境が騒がしい」「試験が難しすぎる」などは、自分の外側にある外的な障壁です。それに対して内的な障壁とは、「すぐに飽きてしまう私」とか「日課を忘れてしまう私」というように、自分の内側にあって、自分自身が作り出している障壁のことです。
ここで大切なのは、外的な障壁だけではなく、内的な障壁にもきちんと向かい合うことです。外的障壁しか見えず、周りのせいにばかりしていると、「だから仕方がない」ということになり、できないことを正当化してしまいます。もちろん外的障害はあるでしょう。しかし、内的障壁と向かい合い、それを克服しようとしたか否かで、同じ外的障壁のもとでも結果に差が出てくるのです。
資格試験に合格するうえで、何が障壁になっていますか? あなた自身が作り出している障壁は何ですか?