いまやブームともいえるほど広まった「コーチング」。実は、自分ひとりでもできることを知っていましたか? 福祉の現場にも詳しい諏訪茂樹先生が、自分自身で受験勉強のモチベーションを高める「セルフコーチング」の方法を伝授します
第9回 何をいつから始めますか?
現実的な方法を選択する
運動する暇もないほどに毎日忙しい人にとって、日課に運動を取り入れるのは困難でしょう。そういう人には定期的な運動よりも、食事制限の方が現実的かもしれません。また、食べるのが大好きな人にとって、食事制限は辛いでしょう。そういう人には食事制限ではなく、日課に運動を取り入れる方が現実的かもしれません。
いずれにしても、取捨選択をするこの段階では、「それなら私にもできる」と思えるような方法、自信につながるような方法を選択することが大切なのです。
デッドラインを明確にする
現実的な方法を選択したところで、それらをいつから(いつまでに)行うかという、期限を決めることになります。「そのうちボチボチ」とか「気が向いたら」では、実行されない危険性が高いからです。将来像や目標を描いたときにもそうでしたが、ここでもデッドライン(最終期限)を明確にする必要があるのです。
デッドラインを明確にしたことが、成功に結びついた例は、たくさんあります。例えば、宇宙開発でアメリカ合衆国はソ連に遅れをとっていましたが、ケネディ大統領は1961年に「今後10年以内にアメリカは国家の威信をかけて月に人間を送る」と宣言しました。そして、1969年にアポロ11号を発射し、人類は本当に月に立つことができたのです。
目標だけではなく、それを達成するための方法も、期限付きで自己決定することが、成功の鍵となるでしょう。達成方法は具体的な行動に置き換えて、一つ一つ期限を決めると、アクションプラン(行動計画)を立てることになります。禁煙で考えてみると、例えば次の通りです。
8月31日(金) この日までに禁煙ガム購入
9月1日(土) 朝の目覚めから禁煙開始
9月2日(日) この日までに禁煙ブログを立ち上げ、原則的に毎日更新
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さて、資格試験に合格するために、何をいつから始めますか? 何をいつまでにしますか?
デッドラインを明確にしたことが、成功に結びついた例は、たくさんあります。例えば、宇宙開発でアメリカ合衆国はソ連に遅れをとっていましたが、ケネディ大統領は1961年に「今後10年以内にアメリカは国家の威信をかけて月に人間を送る」と宣言しました。そして、1969年にアポロ11号を発射し、人類は本当に月に立つことができたのです。
目標だけではなく、それを達成するための方法も、期限付きで自己決定することが、成功の鍵となるでしょう。達成方法は具体的な行動に置き換えて、一つ一つ期限を決めると、アクションプラン(行動計画)を立てることになります。禁煙で考えてみると、例えば次の通りです。
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