10/13の本番まであと1か月あまり。
忙しい日々のなかで、どんなふうに環境づくりをし、どのように勉強を進めていけばよいのか。
本番当日の心がけまでサポートしていきます。
第4回 記憶を定着させよう!
前回は日常の中のスキマ時間を発見し、さらに「やる気」を引き出すクレペリンの作業興奮を活用して「輝く短時間」を創出する方法を考えました。
今回は、1時間以上の勉強時間を捻出できる場合の有効な勉強法について考えてみたいと思います。
今回は、1時間以上の勉強時間を捻出できる場合の有効な勉強法について考えてみたいと思います。
飽きのこない勉強法 サンドウィッチ勉強法!
仕事や家事が終わり、ひと段落してからの勉強は、心身が疲労しているなかで頑張らなければなりません。そんな時は、前回ご紹介した「作業興奮」を活用し、気軽に始めてだんだん調子に乗っていく方法が有効です。
しかし、早朝や夜間、休日にまとまった時間がとれる場合、長時間集中力を持続させるには、もうひと工夫が必要となります。
今回ご紹介するのは、飽きのこない勉強法として「50分単位で勉強する内容を変える」方法です。名づけて「サンドウィッチ勉強法」とでもいいましょうか。
まずは具体例をご覧ください。
しかし、早朝や夜間、休日にまとまった時間がとれる場合、長時間集中力を持続させるには、もうひと工夫が必要となります。
今回ご紹介するのは、飽きのこない勉強法として「50分単位で勉強する内容を変える」方法です。名づけて「サンドウィッチ勉強法」とでもいいましょうか。
まずは具体例をご覧ください。
[50分ごとに違う教科を勉強し、その後、復習をする]
PM
- 9:00〜 9:50 介護支援分野:被保険者の資格要件・適用除外施設
- 9:50〜10:00 休憩
- 10:10〜11:00 福祉分野(訪問介護)・医療分野(訪問看護)の学習
- 11:00〜11:15 先ほど勉強した介護支援分野の復習
- 11:15〜11:30 先ほど勉強した福祉分野・医療分野の復習
- ※就寝前にもう一度、短時間でよいので、振り返りを行うと効果的
脳は異なる種類の刺激を受けることで活性化されます。この原理を応用し、勉強時間が長くなっても集中力が低下しないように、一定時間で勉強する教科(=刺激の種類)を変えるのがサンドウィッチ勉強法です。ぜひ一度試してみて、効果を実感していただきたいと思います。
忘却予防の秘訣は復習にあり!
サンドウィッチ勉強法では、学習の最後に復習を位置づけています。これは忘却を防ぎ、記憶を定着させる上で最も効果的な方法です。
その根拠はドイツの心理学者へルマン・エビングハウス(Hermann Ebbinghaus,1850-1909)が唱えた「忘却曲線」に求めることができます。エビングハウスは実験によって、「記憶(記銘・保持・再生)」が時間の経過にしたがってどのように変化するのかを明らかにしました。下がその結果です。
その根拠はドイツの心理学者へルマン・エビングハウス(Hermann Ebbinghaus,1850-1909)が唱えた「忘却曲線」に求めることができます。エビングハウスは実験によって、「記憶(記銘・保持・再生)」が時間の経過にしたがってどのように変化するのかを明らかにしました。下がその結果です。
エビングハウスの忘却曲線
1度記憶した分量のうち
・20分後に思い出す率
・60分後
・24時間後
・31日後
・60分後
・24時間後
・31日後
58%
44%
26% 急激減
21%
44%
26% 急激減
21%
ご覧いただくとおわかりのように、一度記憶した内容を思い出せる割合は、24時間後にはたったの26%になってしまいます。
さらに注目すべき点は、24時間後と31日後の割合に大きな差がないことです。これは、記憶というものが、覚えたあと短時間の内に急速に失われていき、時間経過が長くなるにつれて少しの減少にとどまる性質をもっていることを示しています。
したがって、忘却を防ぐ最も有効な方法は、記憶(記銘)してから数時間〜24時間以内に復習をすることなのです。復習にかける時間はわずか(数分程度)であっても、復習するのとしないのとでは、驚くほど記憶の定着率が異なってきます。一度覚えたら、できるだけ短時間のうちに復習をすることが肝要です。
特に試験を間近に控えたこの時期は、焦って新しいことを次々に覚えようとしがちです。しかし、「急がば回れ」ではありませんが、学習の最後には、必ず復習を行うことをおすすめします。
さらに注目すべき点は、24時間後と31日後の割合に大きな差がないことです。これは、記憶というものが、覚えたあと短時間の内に急速に失われていき、時間経過が長くなるにつれて少しの減少にとどまる性質をもっていることを示しています。
したがって、忘却を防ぐ最も有効な方法は、記憶(記銘)してから数時間〜24時間以内に復習をすることなのです。復習にかける時間はわずか(数分程度)であっても、復習するのとしないのとでは、驚くほど記憶の定着率が異なってきます。一度覚えたら、できるだけ短時間のうちに復習をすることが肝要です。
特に試験を間近に控えたこの時期は、焦って新しいことを次々に覚えようとしがちです。しかし、「急がば回れ」ではありませんが、学習の最後には、必ず復習を行うことをおすすめします。
私も実践しています!
最近、もの忘れが顕著になってきた私も、この方法を実践してその効果を実感しています。
皆さんのなかにも、私と同様、年齢による忘却の速さに少々うんざりされている方もおられるかもしれませんが、どうか10月28日の試験終了時まで、「勉強(記憶)→復習」のサイクルを貫いて頑張ってください。
また、来週お会いしましょう!
皆さんのなかにも、私と同様、年齢による忘却の速さに少々うんざりされている方もおられるかもしれませんが、どうか10月28日の試験終了時まで、「勉強(記憶)→復習」のサイクルを貫いて頑張ってください。
また、来週お会いしましょう!