10/13の本番まであと1か月あまり。ラストスパートに向けて特別講座を開設します。
忙しい日々のなかで、どんなふうに環境づくりをし、どのように勉強を進めていけばよいのか。
本番当日の心がけまでサポートしていきます。
第2回 勉強する環境を整えよう!
前回は、毎日の生活リズムを整えて、早朝に勉強時間を捻出する有効性について提案をさせていただきました。生活リズムとともに勉強に欠かせないのが「環境を整えること」です。
今回は、この環境整備について「家族」と「職場」の両面から考えてみたいと思います。
今回は、この環境整備について「家族」と「職場」の両面から考えてみたいと思います。
家族の理解を得る努力をしよう!
勉強に取り組む上で家族の協力は大変頼もしく、また必要不可欠でもあります。
よって、家族には「介護支援専門員資格を取得する意義」(なぜ資格をとりたいのか、取得したらどう変化するのか)を伝えておくと、大きな力になっていただけるのではないでしょうか。
資格取得の意義には、例えば次のようなものがあるでしょう。
よって、家族には「介護支援専門員資格を取得する意義」(なぜ資格をとりたいのか、取得したらどう変化するのか)を伝えておくと、大きな力になっていただけるのではないでしょうか。
資格取得の意義には、例えば次のようなものがあるでしょう。
- (1)
資格取得により、事業所における自分の位置づけが変わる - (職域が広がる)
- (2)身内が要介護状態になったとき、適切なアドバイスができる
- (3)定年後も就業のチャンスが広がる
- (4)将来、転職する場合に有利…など
このような資格取得が与える良い影響を伝え、自分のため、家族のために頑張っている姿を知ってもらうことで、家族という大きな応援団を得ることができます。孤独な勉強を続ける際に、家族の励ましは必ず大きな力となるでしょう!
職場の理解を得る努力も時には必要です!
職場の理解も、あなたを合格へ導く大きな力となります。
まずは、受験経験のある同僚や先輩、後輩に、自分が受験することを伝えるとよいでしょう。そして、その方たちから、受験に際し「何を」「どのくらい」勉強すればよいのか、どのような勉強方法が「ため」になったのかを教えてもらえるとなおよいですね。
職場にとっても人材育成は大きな課題となっていますから、自己研鑽のために自らの時間とお金を捻出しようとするあなたの姿勢は、きっと評価の対象になると思います。
できるだけ勉強する場所は固定しよう!
学生ではないので、自分専用の勉強机を持っている人は少ないかもしれません。私が14年前に受験した時は食卓を十分に活用しました。
皆さんのなかには職場や事務所を借りて勉強空間を設ける人もあるかと思いますが、ここで気をつけたいのは、テキストや参考書など必要なものが必要な時にすぐに見られるかどうかです。仮に見られない場合には、勉強がそこでスットプするだけでなく、ストレスも溜まることとなります。
勉強場所があちらこちらで資料等が見られない状況は、できるだけ避けたいところですね。
できれば勉強する場所は1か所に固定し、必要な時に必要な資料が見られ、集中的に学習できる環境を作っておくことをおすすめします。
模試で疑似体験と腕試し!
試験時間は、例えば「介護福祉士」の基礎資格がある方の場合、福祉サービス分野が免除となるので、45問で90分です。
単純に割り算すると1問につき2分間で、以下の行為を行うこととなります。
- 1.問題文をすべて読み、理解する
- 2.「正しいもの」「適切なもの」を、5つの設問から2つもしくは
3つ選ぶ - 3.選んだ番号のマークシートを確実に塗りつぶす
試験を受けるという行為は、仕事を持っている私たちの日常生活からはかけ離れた体験です。ペーパー試験において限られた時間内で的確に解答を導き出すことは、ふだんの生活のなかで求められていることではありません。よって、トレーニングが必要となります。
会場模試でなくても、在宅模試でもよいので、本番の試験前に模擬試験を受けることをおすすめします。限られた時間内で問題を解く、さらにはマークシートを塗るトレーニングになります。
試験まで約1か月のこの時期は、これまでの勉強の進捗度を測る上で、また本番に向けて経験を積むためにも絶好の時期といえるでしょう。模試体験は必ずあなたに大きな力を授けてくれると思います。
荒木 篤
(あらき あつし)昭和63年、日本福祉大学社会福祉学部卒業。社会福祉法人笠松町社会福祉協議会福祉活動専門員、笠松町総合在宅介護支援センターセンター長を経て、 現在、笠松町地域包括支援センターセンター長兼主任介護支援専門員として勤務。介護支援専門員の実務・現任研修の講師をはじめ、国家試験の受験対策講師も務めるなどさまざまな場で活躍している。平成21年、日本福祉大学大学院修士課程修了。