記憶の過程には、知識や情報などを覚え、保存し、それを思い出すというプロセスがあるといいます。
ここで紹介する穴埋め問題を使って、覚えた“はず“の知識や情報をしっかりと定着させてください。なお、本コーナーは毎週更新します。
ここで紹介する穴埋め問題を使って、覚えた“はず“の知識や情報をしっかりと定着させてください。なお、本コーナーは毎週更新します。
穴埋め問題(2013年07月)
問題文の( )をクリックすると解答が表示されます。
もう一度クリックすると解答が非表示になります。
今週の穴埋め問題(7月26日)
1. | 在宅自己注射は、主に糖尿病患者での(インスリン)注射のときに行われ、食事療法や運動療法、内服の薬物療法で血糖がコントロールできないときに行われます。インスリンの量が多すぎたり、注射後に適切なエネルギーの摂取ができないと(低血糖)による昏睡を起こすこともあり危険です。 悪性腫瘍疼痛管理は、持続する痛みがあり、経口の鎮痛薬で傷みがコントロールできないときに、(注射)による鎮痛剤投与を行うものとされていますが、他に麻薬成分の座薬や経口麻薬、パッチ製剤もあります。 在宅自己腹膜灌流法は、人工透析の中でも、透析センターに週3回程度通って行う(血液透析)ではなく、腹膜を使って、在宅で患者や家族が行える腹膜透析で、月に1〜2回の通院でよいものです。(飲水量)やカリウム、塩分などの制限の指示が出ていることが多く、重大な副作用として(腹膜炎)もあるため、熱や体調の変化についても細かく観察する必要があります。 |
---|---|
2. | 在宅酸素療法は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸不全や心疾患などで、酸素の取り入れが十分にできなくなった患者に使用されます。高齢者の疾患では(肺気腫)が多いとされています。高濃度の酸素を使用するため、(火気)には十分注意が必要です。吸入器具は最低週1回は交換します。 在宅中心静脈栄養療法では、カテーテルを使用する体外式や、(ポート)の完全皮下埋め込み式を用いる場合もあります。 在宅成分栄養経管栄養療法では、栄養物の逆流を防ぐために、注入中および注入後30 〜60分くらいまでの体位は(ファーラー位かセミファーラー位)とします。口腔から摂取をしていないと唾液による自浄作用が十分に行われないため、(口腔ケア)の必要性が高まります。 |
3. | 在宅人工呼吸療法は、(筋萎縮性側索硬化症(ALS))やパーキンソン病のため、呼吸筋が動かないなどの理由で、安定した自発呼吸ができない人に行われます。 ネブライザーを用いた吸入療法では、薬物や水分を投与することで(喀痰)の排出を促します。 (在宅自己導尿)は、排尿障害があり自然排尿できないときに、カテーテルを挿入して排尿することです。 膀胱留置カテーテルは、意識状態が悪く、陰部を清潔にしておかなければならない場合などに、尿道口から膀胱までカテーテルを留置しておく方法です。(感染)のリスクが高いため、発熱の有無に加え、尿の性状、水分摂取量などに十分注意が必要です。 気管切開は気道の確保と(呼吸)の確保を目的に行います。気管カニューレは(週1)回程度交換し、気管切開部からの喀痰排出は自力ではできないため、吸引が必要になります。切開部の消毒、カフの空気圧の変更、ガーゼ交換は1日1回行います。 |
今週の穴埋め問題(7月19日)
1. | 食事は栄養摂取という側面のほか、人生の喜び、生きる喜びを感じる手段でもあります。食生活は、食べる行動、つくる行動、食を営む力の形成や(伝承)行動の3つの行動から成り立っています。また、栄養・食生活アセスメントとは、(身体)計測(身長・体重、(皮下脂肪厚)など)、生理・生化学検査(血液、(尿)検査)、臨床検査、(食事)調査などを行い、総合的に評価することです。 |
---|---|
2. | 躁うつ病や認知症の場合には、(食行動)に異常がみられるため、低栄養、過栄養、異食に注意が必要です。エネルギー欠乏症とは、肥満度を示す指数である(BMI)が18.5以下であり、体重減少が6ヶ月で(5)%以上の人です。こうした場合には、摂取エネルギー量を増やす、食欲を増進させる香りの強い野菜や油、間食をとることが大切です。 また、肥満は肥満度を示す指数である(BMI)が(25)以上の場合をいいます。糖尿病では、GI(グリセミックスインデックス)値の(低い)食品をとることが大切です。高血圧症では(ナトリウム)の制限が必要です。 |
3. | 中性脂肪、コレステロールが高い(脂質異常症)では、低脂肪、低エネルギー食をとります。鉄欠乏性貧血では、鉄分を含む食品や、良質なタンパク質、ビタミンC、ビタミン(B12)、葉酸の摂取が必要です。慢性腎臓病では、ナトリウム、(カリウム)、タンパク質、水分の制限・調節、高エネルギー食をとることが必要です。また、高齢者のための食生活指針では、主食、主菜、副菜の中では、(副菜)から食べることが推奨されています。(食事バランスガイド)は、1日の食事で何を、どのくらいとればよいかをコマの形のイラストにまとめたものです。 |
今週の穴埋め問題(7月12日)
1. | 医学的診断に関しては、診療の進捗状態および病状に関して、患者への(報告)義務と開示義務が医師に課せられています。患者本人が検査の目的や方法・結果、治療の目的と方法について医師から説明を聞き、その説明を理解して納得し、同意したうえで検査や治療を行うという(インフォームド・コンセント)が重視されています。医学的診断の過程では、診察とともに(病歴聴取)が行われます。 また、時間軸に沿って治療内容や方法などが記載されたスケジュール表である(クリニカル・パス)があり、病院内だけでなく転院の時期など長期の見通しができます。(EBM(エビデンス・ベイスド・メディスン))は発表されている論文やデータなどをもとにして治療方針を決定する方法のことです。 |
---|---|
2. | 24時間365日対応の往診や訪問看護を行える、在宅ケア、在宅緩和ケア、地域ケアを支えるための期間として2006年に全国に(在宅療養支援診療所)が新設されました。 医療の説明は医師をはじめとする専門職によって行われますが、言葉も難しく理解しきれない高齢者も多くいます。介護支援専門員は高齢者が理解できるように説明し、高齢者が(自分)で決定することを支援できるようにしましょう。 (予後)とは、病気が今後どのようになるかを予測するものです。 また、危険因子と予防法についても理解しておく必要があります。転倒・転落については、室内・室外の行動範囲の(環境整備)、褥瘡では栄養状態の確保と圧迫の除去、尿路感染症では、水分補給、栄養管理、(清潔)の保持が重要です。 |
3. | がんなどの場合、ある時期を境に(急激)に機能が低下します。家族にはその可能性を説明しておく必要がありますし、医療機関とは急変時の(連携手段)を事前に打ち合わせておくことが重要です。 慢性疾患の場合、時間をかけて進行していく(長期間)の療養であり、本人はじめ家族の不安は大きく、(疲労)やストレスも大きいものです。医療機関からは、日常生活でやってよいこと、やってはいけないことに関する情報を得て介護に活かすことが重要です。 老衰や認知症などの場合は、経過の(予測)が困難であり、家族の負担も大きいです。介護負担に対する支援が必要となります。 |
今週の穴埋め問題(7月5日)
1. | 高齢者の精神障害では、脳の器質的障害が原因の(器質性)精神障害(アルツハイマー病など)と、脳には障害のない(機能性)精神障害(老年期気分障害(老年期躁うつ病)など)に分類できます。(せん妄)は意識障害の一種で、意識混濁に錯覚、幻覚、興奮や妄想が加わった状態です。脳の器質疾患に併発して発症することが多く、また、(脱水)や発熱、栄養失調などの全身状態の悪化や、入院や身体拘束など心理的なストレスによって発症することも多くみられます。認知症と間違えられることが多いものですが、全く異なり、(一時的)な精神状態です。原因を探して治療を行いますが、場合によっては輸液や脳循環改善薬、少量の向精神薬を使用します。 |
---|---|
2. | 老年期幻覚妄想状態は原因不明の疾患ですが、女性が男性の約2倍発症し、(聴力)や視力に障害がある人での発症が多く見られます。治療には(抗精神病薬)の使用がなされます。老年期気分障害(老年期躁うつ病)は、躁状態(気分が高揚した状態)とうつ状態(気分が落ち込んだ状態)があります。特に初老期に好発し、老年人口の約(3〜5)%の有病率です。症状としては落ち込んだ気分のほかに、睡眠障害、食欲不振、頭痛などがみられます。(自殺)の原因にもなります。治療には抗うつ薬を使用しますが、(眠気)やふらつき、便秘、尿閉などの副作用が出やすいため注意が必要です。また、(力づけたり応援する)ことは症状を悪化させます。 |
3. | 老年期の神経症は、心理的要因に環境要因が加わることで発症し、男性より女性での発症が多いです。(不安神経症)では、心悸亢進、発汗、息苦しさを伴う不安発作(パニック障害)、漠然とした不安と心配が持続する全般性不安障害が症状です。(心気症)では、健康を過度に心配し、悪いほうに症状を解釈し訴えるという症状がみられます。(老年期パーソナリティ障害)は、精神障害や脳神経の疾患がないのに、著しい性格の偏りがみられる疾患です。統合失調症は(思春期)に発病することが多い疾患で、幻覚、妄想、精神的興奮などさまざまな症状があり、寛解と再燃を繰り返す慢性疾患です。統合失調症に罹患した人が高齢になると、激しい症状はなくなり、無関心で自閉的な態度、感情鈍麻がみられるようになります。治療は(服薬)の継続です。 |
◆『ケアマネジャー試験過去問選択肢別パーフェクトガイド2012』アプリ版◆ |
|
無料アプリをダウンロードして問題にチャレンジ! 多彩な機能で受験勉強をサポートします! 詳細はこちらから>> |