記憶の過程には、知識や情報などを覚え、保存し、それを思い出すというプロセスがあるといいます。
ここで紹介する穴埋め問題を使って、覚えた“はず“の知識や情報をしっかりと定着させてください。なお、本コーナーは毎週更新します。
ここで紹介する穴埋め問題を使って、覚えた“はず“の知識や情報をしっかりと定着させてください。なお、本コーナーは毎週更新します。
穴埋め問題(2013年06月)
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今週の穴埋め問題(6月28日)
1. | 認知症の症状が出る疾患は多数ありますが、中でも多いのが脳血管障害による認知症である(血管性認知症)、脳実質の異常による認知症であるアルツハイマー病があり、この2種類が高齢者の認知症の75〜80%を占めています。アルツハイマー病では、(女)性に多く、人格の変貌があり、ゆっくりと進行することが特徴です。対して血管性認知症では、男性に多く、人格は比較的保たれますが、感情のコントロールがうまくできず、わずかな情動的刺激で泣いたり笑ったりする(情動失禁)が現れます。また(段階的)に悪化することも特徴です。また、ピック病では(人格変化)が特徴的、レビー小体型認知症では最大の特徴が(幻視)であり、パーキンソン病様症状を伴うことも多いです。 |
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2. | 認知症は、聴力・視力などの加齢に伴う感覚器の機能低下や、入院や転居などの(環境変化)による影響、親しい人との死別などが引き金になることがあります。また、認知症は記憶力障害、見当識障害、判断力低下などの(中核症状)が現れます。また、しばしば、妄想、徘徊、興奮などの(BPSD)が出現し、家族介護者の大きな負担になります。これは、孤立や不安、身体的不調などが要因となる場合もあるため、(非薬物療法)が第一の選択肢になります。認知症の診断には(DSM−IV−TR(診断統計マニュアル第4版))が使用され、認知症の有無や進行状況を評価するには(長谷川式認知症スケール(HDS−R))やMMSEが使われます。 |
3. | 認知症高齢者への支援として、古い記憶が残っている認知症高齢者に対するグループ療法である(回想法)や、認知症高齢者の現実感覚を導き、失見当を改善する手法である(リアリティ・オリエンテーション)があります。また、家族介護者の負担についても配慮が必要であり、(家族会)を紹介するなど、積極的な家族支援を行うことが必要です。また、(認知症疾患医療センター)の整備が全国で行われており、認知症の専門診断のほか、医療連携、家族指導を主な役割としています。2011年からは市町村認知症施策総合推進事業が実施され、市町村や地域包括支援センターに医療機関や介護サービス等をつなぐコーディネーターとして(認知症地域支援推進員)が配置されるようになりました。 |
今週の穴埋め問題(6月21日)
1. | 病院においては障害を受けた直後の急性期から、医師の管理のもとリハビリテーションが開始されます。しかし、介護保険制度でのリハビリテーションは、障害が安定した状態の(維持期)に行われます。 さまざまな脳神経疾患の後遺症として発症する(失行)は、四肢に障害がないのに日常生活動作(ADL)が行えなくなったり、目的に沿った運動や動作が困難になります。失認は、(感覚器)に障害がないのに対象を認知できない状態です。言葉の障害には構音障害や(失語症)があり、(言語聴覚士)と連携した援助が必要です。 |
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2. | 嚥下障害は、加齢だけでなく、(脳神経疾患)の後にも発症し、呼吸困難や(誤嚥性肺炎)などにつながる可能性があるため注意が必要です。感覚の障害では、痛みを感じにくくなるだけでなく、自分がどのように動いているかを把握しにくくなるため動作が困難になり、(転倒)など事故の発生の危険性が高くなります。(パーキンソン病)や多発性脳梗塞、小脳疾患などが原因で起こる(不随意運動)とは、意思に関係なく体が動いてしまう症状で、日常生活に障害で出るだけでなく、本人がうまくやろうと緊張するといっそう症状が出やすくなります。 |
3. | 過度の安静や長期臥床によって、関節の動きが阻害される(拘縮)や筋萎縮、筋力の低下などの廃用症候群が起こります。関節可動域制限予防のためには(良肢位)(拘縮になりにくい姿勢)の保持や関節可動域訓練(自動的訓練と他動的訓練)があります。ただし、誤った方法で訓練を行った場合など(誤用症候群)が生じる可能性があるため注意が必要です。また、人間は寝た位置から歩行するまでの間にさまざまな動きを必要としますが、この動きを(基本動作)といいます。食事や排泄、更衣などの動作を日常生活動作(ADL)といいます。炊事・洗濯などの家事、買い物などを(手段的日常生活動作(IADL))といい、より社会的な生活を送るために必要とされる動作のことをさします。 |
今週の穴埋め問題(6月14日)
1. | 食事介助を行うときには、ただ栄養素やエネルギーがとれていればよい、というだけでなく、「麻痺などがあっても工夫して(自分)で食べられるような援助」「(口)から食べられるような援助」が必要になります。ただし、栄養状態が低下すると、抵抗力が低下するために(感染症)にかかりやすくなったり、浮腫などを引き起こし、褥瘡もできやすい状態になります。褥瘡の原因としては、圧(体重)が長時間1か所にかかる、(不潔)、湿潤、(摩擦)、栄養状態が悪いなどがあります。また、訪問看護サービスにおいて、「真皮をこえる褥瘡」については、(特別管理加算)の対象となります。 |
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2. | 安易なおむつの使用は自尊心だけでなく、社会生活への(参加の意欲)を低下させ、精神活動や知的機能の停滞、うつ状態を誘発することもあります。また、便秘は、加齢に伴う運動不足や腸の蠕動運動の低下、(腹筋)の低下があり、起こりやすくなります。下痢は、短期間で脱水や(電解質)の異常を招くため、注意が必要です。 不眠を訴える高齢者の介護を行うときには、まず日中の散歩などの運動、規則正しい生活、就寝前に(カフェイン)を含むものは摂取しない、などの工夫をします。どのように援助しても睡眠の確保ができない場合は、(医師)に相談して睡眠導入剤を処方してもらうこともあります。 |
3. | 入浴については、食事の直後や空腹時を避けるようにします。脱衣所と浴室の温度の差をなくすことや、湯音(40)℃前後に調節します。 口腔については、加齢に伴って(唾液)の分泌量が減少し、咀嚼や嚥下機能も低下するため、口腔内に汚れが残りやすくなります。口腔ケアが1日1回しかできていない場合では、口腔内の食べかすが(誤嚥性肺炎)の原因とならないよう、(夕食後)にチェックをします。 胃ろうなどによって経口摂取を行っていない場合でも口腔内は不潔になりやすく、口腔ケアは重要です。口腔の役割としては、咀嚼、嚥下のほか、(発音)、呼吸があります。 |
今週の穴埋め問題(6月7日)
1. | 体温は感染症をはじめ、脱水や膠原病などでは上昇し、栄養障害や(甲状腺機能低下症)などのときには低下します。また、体温は早朝に最も低く、夕方には高くなるという日内変動がありますが、(34)℃以下は低体温、37℃以上は高体温と判断します。 血圧は心臓の収縮期に最(大)となる。測定前には15分ほどの安静をとったのちに、上腕動脈を使って測定する。 脈拍は100回/分以上を頻脈とし、(60)回/分未満を徐脈とします。徐脈は、甲状腺機能低下症、低体温症、脳障害による(脳圧亢進)時、薬物中毒の際に起こります。 呼吸数の基準値は(16〜18)回/分で、運動時や心疾患がある時、発熱、炎症、脱水のときに早くなります。 |
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2. | 高齢者は一般に60歳を越えると、80%の人は何らかの異常値を示す疾患等をもっているといわれます。検査値の個人差が大きく、検査値を読みとるうえで(基準値)の概念が重要です。 身長は加齢に伴って(低く)なっていきます。体重は疾患によっては急激に増加したり減少することがあります。減少の原因としては、悪性腫瘍や(糖尿病)の悪化、脱水症、低栄養などがあり、増加の原因としては、肥満症、浮腫などがあります。 コレステロールや中性脂肪は60〜70代までは(上昇)します。GOT,GPTは(肝機能障害)などによって上昇しますが、加齢による変化はありません。クレアチニンや尿素窒素は腎機能障害によって上昇し、加齢に伴って(上昇)します。クレアチニンクリアランスは、加齢に伴って(低下)します。 |
3. | 心電図では心臓の動きを知ることができ、循環器系の診断のために使われます。日常生活における不整脈の出現を測定するには(24時間ホルター心電図)が利用されます。 呼吸器機能検査では、肺活量などを測定します。肺活量、呼気の最初の1秒に排出される1秒量、1秒量を肺活量で割った1秒率は加齢に伴って(減少)し、思い切り息を吐き出した時に肺に残っている残気量は(増加)します。また、パルスオキシメータは、指先に装着することで、経皮的動脈血酸素飽和度を手軽に測定できる装置で、(在宅酸素療法)を行っている場合には欠かせない検査です。 胸部レントゲン検査では、肺炎や肺がん、(肺結核)などの肺疾患を診断することができ、また、(心臓疾患)の診断のために使われることもあります。 |
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