13万人を超える受験者の中から晴れて介護福祉士になった皆さんに、仕事をしながら勉強を続けるコツや効果的な勉強法、受験を仕事に活かす展望についてうかがいました。
第60回 酒井俊幸さん
グループホームみのがみの杜 介護職員
酒井さんが使った参考書
介護福祉士国家試験 頻出問題要点チェック
介護福祉士国家試験頻出問題要点チェック編集委員会=編集
中央法規出版
介護福祉士国家試験頻出問題要点チェック編集委員会=編集
中央法規出版
酒井さんの合格までの道のり
◎酒井さんの必勝三か条
- ●普段の仕事の中にも試験を解く「ヒント」がある
- ●勉強中は「文章を読む」癖をつける
- ●勉強中は問題を解くだけでなく「ポイント」を確認する
何気なく始めた介護の仕事
50代になってからこの業界に入ったという酒井さん。今年で介護職になって丸4年です。転職組でも正職員で働ける点や、善意の気持ちから、最初は何気なく介護の仕事を始めたそうですが、施設で数年働くなかで、意識が変わったとのこと。
一方的ではなく相互交流のもとに成り立つ介護という仕事の奥深さを知り、今後もこの仕事を続けたいという思い、またプロとしての責任感から、今回の受験を決意されたそうです。
見事、25回試験では一発合格を手にされた酒井さんは、どんな勉強をされたのでしょうか。
一方的ではなく相互交流のもとに成り立つ介護という仕事の奥深さを知り、今後もこの仕事を続けたいという思い、またプロとしての責任感から、今回の受験を決意されたそうです。
見事、25回試験では一発合格を手にされた酒井さんは、どんな勉強をされたのでしょうか。
先輩から教わった勉強法は…
「勉強法については、受験経験者の仲間に、“中央法規の『頻出問題要点チェック』を3回繰り返せば大丈夫!”とアドバイスをもらったので、それをそのまま実行しました。実は、この仕事を始めるとき、介護職員基礎研修を受講していて、その知識がベースにあったためでもあります。
1回目はざっと通して問題を解き、間違えた問題を全部チェック。また、答えはあっていても、根拠があいまいだったり不安な設問にもチェックをいれました。その項目のポイントがあればそこは必ず読み、覚えにくいところはノートにとりました。苦手な医学系や制度系の分野は特にこの作業を集中して行いました。
1回目はざっと通して問題を解き、間違えた問題を全部チェック。また、答えはあっていても、根拠があいまいだったり不安な設問にもチェックをいれました。その項目のポイントがあればそこは必ず読み、覚えにくいところはノートにとりました。苦手な医学系や制度系の分野は特にこの作業を集中して行いました。
2回目も、また1ページ目から解き直します。ただ、ノートにとる量は極端に減るので、1回目よりも時間的には早く終わります。
そして3回目。もう自分の『苦手』や間違える設問がわかってきます。3回目の終了が12月末になるように勉強を進めました。」
そして3回目。もう自分の『苦手』や間違える設問がわかってきます。3回目の終了が12月末になるように勉強を進めました。」
トラブルを乗り越えるには
計画的に勉強を進めていた酒井さんですが、試験1か月前、勉強においてとても大事な「眼」にトラブルがあったそうです。
「突然、両目で見ると物が二重に見える病気になってしまいました。数か月で自然治癒するとのことでしたが、試験勉強はもちろん、試験当日まで大変苦労しました。それでも試験を諦めずに済んだのは、勉強を早めに進めることができていたからだと思います。」
試験直前に何があるかは誰にもわかりません。計画的に勉強を進めることは、リスクマネジメントにもなるのですね。
「突然、両目で見ると物が二重に見える病気になってしまいました。数か月で自然治癒するとのことでしたが、試験勉強はもちろん、試験当日まで大変苦労しました。それでも試験を諦めずに済んだのは、勉強を早めに進めることができていたからだと思います。」
試験直前に何があるかは誰にもわかりません。計画的に勉強を進めることは、リスクマネジメントにもなるのですね。
試験と普段の仕事の関係
仕事にやりがいを覚えるのは「利用者さんやご家族、同僚と心が通っている」「その人に信頼を受けている、その人を信頼している」と感じた瞬間という酒井さん。受験生の皆さんにこんな力強いアドバイスをくれました。
「試験合格後、自分が大きく変わるわけではありませんが、仕事に対する意識と、少しの自信がつきました。資格よりも経験だ、と言われることも多いですが、決してそれだけではありません。やはり資格は一つの武器になりますよ。」
試験まで後1か月強。初心に返って勉強へのモチベーションを上げていきたいものですね。
「試験合格後、自分が大きく変わるわけではありませんが、仕事に対する意識と、少しの自信がつきました。資格よりも経験だ、と言われることも多いですが、決してそれだけではありません。やはり資格は一つの武器になりますよ。」
試験まで後1か月強。初心に返って勉強へのモチベーションを上げていきたいものですね。