13万人を超える受験者の中から晴れて介護福祉士になった皆さんに、仕事をしながら勉強を続けるコツや効果的な勉強法、受験を仕事に活かす展望についてうかがいました。
第59回 稲見崇史さん
小規模多機能型居宅介護事業所「小山倶楽部」介護職員
稲見さんが使った参考書
U-CANの介護福祉士過去&予想問題集 U-CAN |
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見て覚える! 介護福祉士国試ナビ 中央法規出版 |
稲見さんの合格までの道のり
◎稲見さんの必勝三か条
- ●自信をもつ
- ●計画して勉強する
- ●受験の動機づけをしっかりと
専門職としての責任感から受験を決意
稲見崇史さんが介護福祉士の試験に挑戦しようと思ったきっかけは、ある利用者の家族との会話でした。「日頃から、福祉用具の購入やレンタル、他の介護保険サービスとの併用、利用料など、ご家族からさまざまな質問を受けます。そのとき、すぐに答えられないと、ご家族に対して『申し訳ない』という気持ちになり、とても悔しいです。そこで、試験勉強を通して自らのスキルアップを図ろうと考えました」と稲見さんは言います。
試験勉強を始めたのは、試験を翌年1月に控えた6月ごろ。以前から受験の意志はあったものの、どのように勉強すればよいかわからず、特に何もしていなかったところ、施設長から受験問題集のプレゼントがあったといいます。「とはいうものの、本格的な勉強は、願書を提出した8月上旬からです。願書を書き始めるまでは、自分が受験するという実感が湧かず、それまでは週2、3日程度、問題集を2、3頁解く程度でした」(稲見さん)。
試験勉強を始めたのは、試験を翌年1月に控えた6月ごろ。以前から受験の意志はあったものの、どのように勉強すればよいかわからず、特に何もしていなかったところ、施設長から受験問題集のプレゼントがあったといいます。「とはいうものの、本格的な勉強は、願書を提出した8月上旬からです。願書を書き始めるまでは、自分が受験するという実感が湧かず、それまでは週2、3日程度、問題集を2、3頁解く程度でした」(稲見さん)。
過去問を解いて、参考書で知識を補完
願書提出後、頭を切り替えて勉強したという稲見さん。いったいどのように勉強していたのでしょうか。
「まずは過去問題集を解いて、答えあわせをする際に解説を読みます。その際、問題文や解説文でわからない箇所があれば、参考書で調べます。この繰り返しです」
えてして問題集は「解いて終わり」になりがちですが、稲見さんは不明な箇所について、参考書を使って知識を補完しています。この勉強法は、これから受験する方にとっても参考になるのではないでしょうか。
また、介護現場で働く受験生が悩むのが、勉強時間の確保です。稲見さんの挙げるポイントは「毎日続けること」。「やる気の出たときにまとめて勉強していましたが、やる気の起こらない日でも、最低1日1頁(3問程度)は解くように心がけました。シフト勤務で夜勤もあるため、なかなかリズムを作りにくいですが、遅くとも本番の半年前までに勉強を始めれば、まとまった時間を作る回数も少なくて済みます」。
「まずは過去問題集を解いて、答えあわせをする際に解説を読みます。その際、問題文や解説文でわからない箇所があれば、参考書で調べます。この繰り返しです」
えてして問題集は「解いて終わり」になりがちですが、稲見さんは不明な箇所について、参考書を使って知識を補完しています。この勉強法は、これから受験する方にとっても参考になるのではないでしょうか。
また、介護現場で働く受験生が悩むのが、勉強時間の確保です。稲見さんの挙げるポイントは「毎日続けること」。「やる気の出たときにまとめて勉強していましたが、やる気の起こらない日でも、最低1日1頁(3問程度)は解くように心がけました。シフト勤務で夜勤もあるため、なかなかリズムを作りにくいですが、遅くとも本番の半年前までに勉強を始めれば、まとまった時間を作る回数も少なくて済みます」。
問題集を3回解くことをノルマに
冒頭にあるように、稲見さんは使った参考書として2冊を挙げています。知識を獲得するインプット学習に「介護福祉士国試ナビ」、得た知識について問題を解くことで外に出すアウトプット学習に「過去&予想問題集」を使い分けました。稲見さんは問題集で不明な箇所を参考書で補充する方法で勉強していたため、慎重に選んだといいます。
「問題集選びのポイントは『あまり厚くなく、解説が充実している』ことです。分厚いとやる気が失せてしまい、解説が詳細でなければ、表現が変わると問題が解けないことがあるためです」
問題集について、稲見さんは問題集を3回解くことをノルマにしていました。「1回目はまったく知らない問題が多く、解くのに時間がかかります。そこで、知らない単語の意味や、解説を読んで、間違えた理由を理解していきます。2回目も同じことを繰り返します。3回目に問題を解くときには、5つの選択肢すべてに対して、どこが正しくてどこが間違えているのかを説明できるように理解していきます」
「問題集選びのポイントは『あまり厚くなく、解説が充実している』ことです。分厚いとやる気が失せてしまい、解説が詳細でなければ、表現が変わると問題が解けないことがあるためです」
問題集について、稲見さんは問題集を3回解くことをノルマにしていました。「1回目はまったく知らない問題が多く、解くのに時間がかかります。そこで、知らない単語の意味や、解説を読んで、間違えた理由を理解していきます。2回目も同じことを繰り返します。3回目に問題を解くときには、5つの選択肢すべてに対して、どこが正しくてどこが間違えているのかを説明できるように理解していきます」
受験を目的としない
最後に、これから受験する受験生にアドバイスをいただきました。「参考書や問題集を買う前に、まずは前回(25回)の問題を解いてもらいたいです。介護福祉士の勉強をしたことがなくても、介護現場で必要な基礎知識が身についていれば、3、4割は解けると思います。この時点でそこまで解けない場合は、早めに勉強を始めたほうがいいでしょう」
稲見さんの掲げる必勝三か条の1つ「受験の動機づけ」は、受験を目的とせず、勉強した経験が自分を大きく成長させる気持ちで臨んでほしいという現れです。稲見さん自身、家族とのかかわりから受験の必要性を見出したことからも、受験生のみなさんにも、資格取得までのプロセスを仕事に活かせるような勉強をしてほしいと思います。
稲見さんの掲げる必勝三か条の1つ「受験の動機づけ」は、受験を目的とせず、勉強した経験が自分を大きく成長させる気持ちで臨んでほしいという現れです。稲見さん自身、家族とのかかわりから受験の必要性を見出したことからも、受験生のみなさんにも、資格取得までのプロセスを仕事に活かせるような勉強をしてほしいと思います。