13万人を超える受験者の中から晴れて介護福祉士になった皆さんに、仕事をしながら勉強を続けるコツや効果的な勉強法、受験を仕事に活かす展望についてうかがいました。
第56回 西田リサさん
特別養護老人ホーム岩崎あいの郷 生活支援員(介護職員)、ユニットリーダー
西田さんが使った参考書
介護福祉士国家試験受験ワークブック(上)
中央法規出版
中央法規出版
介護福祉士国家試験受験ワークブック(下)
中央法規出版
中央法規出版
介護福祉士国家試験 頻出問題要点チェック
中央法規出版
中央法規出版
西田さんの合格までの道のり
◎西田さんの必勝三か条
- ●過去問題を集中的に
- ●毎日、コツコツ少しずつ
- ●実技は講習会を受ける(特にあがり症の人)
今までの経験を国家試験で試す
西田さんは、現在の施設で働き始めて11年になります。現行の試験制度では、3年の実務経験があれば介護福祉士の受験資格を得ることができることから考えると、受験したのは少し遅い気もします。この点について、西田さんは「私の場合、この仕事は資格が重要なのではなく、経験を積み重ねることで得られる技術や考え方が大事だと考えていたので、資格試験にあまり関心がありませんでした」といいます。
しかし、「この仕事を一生続けたい」と考えるようになった時、国家資格をもたないと認められていない(介護報酬にも介護福祉士処遇改善加算があるなど)気がしたことに加えて、今までの経験を国家試験で試してみようと思い、チャレンジすることを決めたといいます。
しかし、「この仕事を一生続けたい」と考えるようになった時、国家資格をもたないと認められていない(介護報酬にも介護福祉士処遇改善加算があるなど)気がしたことに加えて、今までの経験を国家試験で試してみようと思い、チャレンジすることを決めたといいます。
試験勉強は短期集中型
STEP1:10月下旬〜12月
筆記試験の勉強は、試験の3か月ぐらい前から始めました。日頃の仕事への意欲、姿勢によっては、それが受験勉強になっていると思います。
まずは、2か月かけて、テキスト2冊を読み切りました。働きながら勉強するには、自分に合った勉強方法をとることが長続きすると思います。私は、平日は朝晩の30分、休日は2、3時間を時間の空いたところで行いました。
テキストは『介護福祉士受験ワークブック上・下』と『介護福祉士国家試験 頻出問題要点チェック』の3冊に絞って学習しました。仕事をしながらだったので、合理的、効率的に学習できるものを選びました。いずれも、重要項目が整理されていて、とても使いやすかったです。出題基準すべてを完璧に覚えようとするのは無理なので、自分が得意とする分野は軽く目を通すだけとし、不得意分野を集中的に学習しました。
毎日コツコツと向上心を持ち続けることが大切だと感じています。仕事をしながら時間を作ることは本当に難しく、体力的にもしんどいです。私の場合は、長い期間をかけるのではなく、短期集中で取り組みました。
まずは、2か月かけて、テキスト2冊を読み切りました。働きながら勉強するには、自分に合った勉強方法をとることが長続きすると思います。私は、平日は朝晩の30分、休日は2、3時間を時間の空いたところで行いました。
テキストは『介護福祉士受験ワークブック上・下』と『介護福祉士国家試験 頻出問題要点チェック』の3冊に絞って学習しました。仕事をしながらだったので、合理的、効率的に学習できるものを選びました。いずれも、重要項目が整理されていて、とても使いやすかったです。出題基準すべてを完璧に覚えようとするのは無理なので、自分が得意とする分野は軽く目を通すだけとし、不得意分野を集中的に学習しました。
毎日コツコツと向上心を持ち続けることが大切だと感じています。仕事をしながら時間を作ることは本当に難しく、体力的にもしんどいです。私の場合は、長い期間をかけるのではなく、短期集中で取り組みました。
STEP2:12月下旬〜1月下旬
本格的に取り組んだのは、1か月ぐらい前からです。過去問題を繰り返し解いて、出題傾向を確認しました。より多くの過去問題を解くことで、頻出されている分野とこれから出題が予想される分野が分かった気がします。
試験日の1週間前は、得意分野で点数アップしたかったので、その分野を重点的に勉強しました。
また、実技試験は、日頃の経験から身についているものと信じ、あまり構えずに取り組みました。「継続は力なり」と言いますが、日頃の積み重ねが合格につながったと思います。
試験日の1週間前は、得意分野で点数アップしたかったので、その分野を重点的に勉強しました。
また、実技試験は、日頃の経験から身についているものと信じ、あまり構えずに取り組みました。「継続は力なり」と言いますが、日頃の積み重ねが合格につながったと思います。
現場の実践から学ぶ
西田さんは、通常の介護仕事とユニットリーダーとしての仕事をこなしながら試験勉強をすることにとても苦労したといいます。特に年末年始の時間のやりくりは大変だったといいます。「計画どおりに進まないこともありましたが、それでも短期間の学習で合格できたのは、日頃から学ぶ場があったからだと考えます」(西田さん)
西田さんが勤める施設では、毎月施設内勉強会が開かれ、実務に役立つ基礎知識を学ぶことで、自然と試験に必要とされる知識が身についたそうです。受験生の皆さんも、日常業務の中で、試験に必要な事柄を吸収することを意識してみてはいかがでしょうか。
西田さんが勤める施設では、毎月施設内勉強会が開かれ、実務に役立つ基礎知識を学ぶことで、自然と試験に必要とされる知識が身についたそうです。受験生の皆さんも、日常業務の中で、試験に必要な事柄を吸収することを意識してみてはいかがでしょうか。
受験を予定している方へ
最後に、これから受験する方々にアドバイスを伺いました。
「あれもこれもと手を出してあせるよりは、ある程度の点数が採れればいいのだからと考え、テキストをしぼりこんで進めていくことがいいと思います。また、本当はプレッシャーがかかるので、内緒で受験したかったのですが、一部の同僚には受験を宣言しました。おかげで、「合格しなくては!」という気持ちに拍車がかかり、合格につながったと思います。あとは、前日は早めに就寝し、風邪をひかないよう体調管理に気をつけることです。日頃の経験から学んだ自分の力を信じましょう」
「あれもこれもと手を出してあせるよりは、ある程度の点数が採れればいいのだからと考え、テキストをしぼりこんで進めていくことがいいと思います。また、本当はプレッシャーがかかるので、内緒で受験したかったのですが、一部の同僚には受験を宣言しました。おかげで、「合格しなくては!」という気持ちに拍車がかかり、合格につながったと思います。あとは、前日は早めに就寝し、風邪をひかないよう体調管理に気をつけることです。日頃の経験から学んだ自分の力を信じましょう」
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西田さんは、入居者の喜ぶ顔が仕事のやりがいだと話します。介護福祉士になって仕事にも自信が芽生え、入居者の喜ぶ顔がさらに増えることでしょう。