15万人を超える受験者の中から晴れて介護福祉士になった皆さんに、仕事をしながら勉強を続けるコツや効果的な勉強法、受験を仕事に活かす展望についてうかがいました。
第52回 鳥養麻里さん
鳥養さんが使った参考書
介護福祉士国家試験 頻出問題要点チェック
中央法規出版
中央法規出版
U-CANの介護福祉士過去&予想問題集
U-CAN
U-CAN
スピード合格!介護福祉士直前対策
成美堂出版
成美堂出版
鳥養さんの合格までの道のり
◎鳥養さんの必勝三か条
- ●事前計画
- ●マイペース
- ●日々勉強〜仕事も勉強のうち〜
第24回試験合格者のオオトリを飾るのは、いろんな意味で少し変わった経歴をもつ鳥養さん。鳥養さんの合格までの道のりをお聞きします。
旧カリ最後の筆記試験を突破!でも…
一昨年、鳥養さんは旧カリキュラムで行われた第23回の試験に初挑戦。筆記試験は見事に突破しました。ところが、実技試験で時間オーバーの末、不合格に…。そして新カリキュラム1回目となった第24回試験に再挑戦となりました。新カリ試験に対する不安はなかったのでしょうか?
「介護福祉士の試験を1度実際に受けて思ったのは、『読解力を問われる試験』ということでした。旧カリの時に勉強したことも活かすことができると思っていましたし、押さえるべきところを押さえれば筆記は大丈夫だろうという思いはありました。」
「介護福祉士の試験を1度実際に受けて思ったのは、『読解力を問われる試験』ということでした。旧カリの時に勉強したことも活かすことができると思っていましたし、押さえるべきところを押さえれば筆記は大丈夫だろうという思いはありました。」
筆記試験対策は過去問から
勉強法はどのようなものでしたか?
「事前計画では、9月から過去問に取り組み…という予定でしたが、出勤日は時間外勤務に追われ、ついつい後回しになってしまい…本腰を入れて取り組み始めたのが11月中旬からでした。
ただ、事前計画通り、とにかく最初は過去問を解きました。インターネットのサイトで過去問を掲載しているところがあり、その画面を見ながら選択肢を選び、正誤を確認していました。筆記用具もいらないので、個人的にはパソコンが気軽に取り組めたのです。過去問1回分を終え、間違った問題を見直すことに2時間ほどかけました。
私はいわゆる『短期集中型』だと思うのですが、平日・休日問わず1日平均1時間半から2時間くらいかけて、無理なく勉強していきました。」
ただ、事前計画通り、とにかく最初は過去問を解きました。インターネットのサイトで過去問を掲載しているところがあり、その画面を見ながら選択肢を選び、正誤を確認していました。筆記用具もいらないので、個人的にはパソコンが気軽に取り組めたのです。過去問1回分を終え、間違った問題を見直すことに2時間ほどかけました。
私はいわゆる『短期集中型』だと思うのですが、平日・休日問わず1日平均1時間半から2時間くらいかけて、無理なく勉強していきました。」
苦手分野対策は?
「過去問を進めていくにつれ、苦手分野が分かってきたので、11月下旬には苦手な科目を中心に過去問題集の解説を読みこみました。私の場合は旧カリでいうところの「概論」科目…制度や歴史問題が苦手だったので、そこをじっくり1週間かけ勉強。テキストは頻出問題要点チェックなどを使いました。特に歴史は幅広く覚えきれないので、よく出る人物別に出来事と合わせ簡単な表を作りました。それから、意外にも家政系の項目も厄介者です。勉強すれば覚えやすいのですが、日頃意識していないとわからないことがたくさん。制度系などの覚えにくいところを広く勉強できるように、余裕をもった計画を立てることが大事だと思います。
直前の12月下旬からは再度過去問に挑戦。ここでは数をこなすのではなく、1問1問答え合わせをして、確実に覚えるように心がけました。」
直前の12月下旬からは再度過去問に挑戦。ここでは数をこなすのではなく、1問1問答え合わせをして、確実に覚えるように心がけました。」
リベンジ!実技試験
そして予想通り、2度目の筆記試験も合格した鳥養さん。1度目の挑戦では、実技試験の結果に合否を左右されたので、2度目は技術講習会を受講して手堅くいく方法もあったと思いますが…
「私はあえて2度目も実技試験にチャレンジしました。もちろん免除を受けるのも1つですが、私は試験を受けることをおすすめします。あのような緊張感を味わう機会はあまりないですよ(笑)。普段の介護のなかでなあなあになってしまっていることも、試験に向けてあらためて確認したり覚えていく良い機会です。
でも、体験してみないと想像できないので、受ける前に対策講座などに参加しておいた方がいいと思います。」
「私はあえて2度目も実技試験にチャレンジしました。もちろん免除を受けるのも1つですが、私は試験を受けることをおすすめします。あのような緊張感を味わう機会はあまりないですよ(笑)。普段の介護のなかでなあなあになってしまっていることも、試験に向けてあらためて確認したり覚えていく良い機会です。
でも、体験してみないと想像できないので、受ける前に対策講座などに参加しておいた方がいいと思います。」
息抜きも大事です!
「勉強をするなかで、集中力が続かず、途中でバッテリー切れになってしまうことが多々ありました。そんなときはとにかく気分転換! 読書をしたり、音楽を聴いたりと色々しました。ときには勉強時間より気分転換の時間が長くなったりもしましたが・・・。
あとは、振り返りをして自分で自分を褒めてあげることもおすすめです。現場に出てからは勉強らしい勉強もしていないので、『今机に向かって頑張っている自分』を褒めてあげると元気になります。
実際に勉強を進めていくと、日々の仕事がすべて学びになっていきます。慣れた日常も新鮮に思えてきたりして、そんな時は勉強していて良かったと実感できましたよ。」
あとは、振り返りをして自分で自分を褒めてあげることもおすすめです。現場に出てからは勉強らしい勉強もしていないので、『今机に向かって頑張っている自分』を褒めてあげると元気になります。
実際に勉強を進めていくと、日々の仕事がすべて学びになっていきます。慣れた日常も新鮮に思えてきたりして、そんな時は勉強していて良かったと実感できましたよ。」
最期までそばにいる場へ
実は鳥養さんは、看護の専門学校を中退し、介護の道を歩み始めたという異色の経歴の持ち主です。受験を決めた理由は、これまでの実務経験を目に見える“形”にしたいと思ったこと、自分の志気を高め・キャリアアップしたいと思ったことの他に、「親の反対を振り切って介護の道に入ったので、親に対しても一生ものの資格を取って恩返しをしたい」という気持ちもあったそうです。
「看護専門学校時代の実習では、『病院では入院期間内のかかわりしかできない』ことを感じました。でも本当は、『その後、家に帰ってその人がどう生活していくか』がとても大事。そこにかかわるには、介護の仕事の方が向いていると思ったのです。」
そんな理念をもった鳥養さんのやりがいを感じる瞬間は、「一歩先の行動が出来たとき」だそうです。「お客様が声に出して望まれたことを実現するのは当たり前です。声になる前に汲み取り行動できたとき、そのことに喜ばれている表情を見ることができたときが、幸せです。」
引越しのため、6年勤めた有料老人ホームを退職し、現在は派遣ヘルパーとして働いている鳥養さん。真摯に人の人生にかかわろうとする介護福祉士・鳥養さんが、今後も地域でどのような活躍をされるのか、楽しみです!
「看護専門学校時代の実習では、『病院では入院期間内のかかわりしかできない』ことを感じました。でも本当は、『その後、家に帰ってその人がどう生活していくか』がとても大事。そこにかかわるには、介護の仕事の方が向いていると思ったのです。」
そんな理念をもった鳥養さんのやりがいを感じる瞬間は、「一歩先の行動が出来たとき」だそうです。「お客様が声に出して望まれたことを実現するのは当たり前です。声になる前に汲み取り行動できたとき、そのことに喜ばれている表情を見ることができたときが、幸せです。」
引越しのため、6年勤めた有料老人ホームを退職し、現在は派遣ヘルパーとして働いている鳥養さん。真摯に人の人生にかかわろうとする介護福祉士・鳥養さんが、今後も地域でどのような活躍をされるのか、楽しみです!