15万人を超える受験者の中から晴れて介護福祉士になった皆さんに、仕事をしながら勉強を続けるコツや効果的な勉強法、受験を仕事に活かす展望についてうかがいました。
第51回 松井紗耶さん
特別養護老人ホームけやきの杜
松井さんが使った参考書
介護福祉士国家試験模擬問題集
中央法規出版
中央法規出版
松井さんの合格までの道のり
◎松井さんの必勝三か条
●仲間の応援
●家族の応援
●「介護の仕事が好き」という気持ち
●仲間の応援
●家族の応援
●「介護の仕事が好き」という気持ち
松井さんの勉強法の一番の特徴は、徹底的に“一冊の問題集をやりこんでいる”ことです。まずは何から手をつけようと迷っている受験者の方には、大きなヒントとなりそうな松井さんの合格体験を聞いていきましょう。
短期集中で一冊をやりこむ
−1回目の受験で見事合格された松井さん。具体的な勉強法はどんなものでしたか?
「まず、問題集は模擬問題集を使いました。問題を解いて、その解説を自分なりにノートにまとめるということを続けました。法律、制度の部分が苦手だったのですが、制度のことはいろいろな科目に出てくるので、それを自分でノートにまとめていくという感じです。難しい用語は用語集の解説を書き写したり…。最終的にはルーズリーフの30枚分くらいになったでしょうか。解いて、ノートにまとめて、覚える、という流れで、模擬問題集をじっくりと1回やりました。」
−勉強時間は?
「試験3か月前〜2か月前は時間が空いた時に30分から2時間程度していましたが、毎日はしていませんでした。試験1か月ほど前からは夜勤の日以外、毎日短い時間でも勉強するようにし、日勤の日は10分〜2時間程度、休みの日は休憩しつつ午前中〜夕方まで、寝る前に1時間ほどするときもありました。」
典型的な短期集中型と言えそうな松井さん。試験日が近づいた頃は、ノートにまとめた文章をぶつぶつ呪文のように唱えながらベッドに入ることもあったそうです。
「まず、問題集は模擬問題集を使いました。問題を解いて、その解説を自分なりにノートにまとめるということを続けました。法律、制度の部分が苦手だったのですが、制度のことはいろいろな科目に出てくるので、それを自分でノートにまとめていくという感じです。難しい用語は用語集の解説を書き写したり…。最終的にはルーズリーフの30枚分くらいになったでしょうか。解いて、ノートにまとめて、覚える、という流れで、模擬問題集をじっくりと1回やりました。」
−勉強時間は?
「試験3か月前〜2か月前は時間が空いた時に30分から2時間程度していましたが、毎日はしていませんでした。試験1か月ほど前からは夜勤の日以外、毎日短い時間でも勉強するようにし、日勤の日は10分〜2時間程度、休みの日は休憩しつつ午前中〜夕方まで、寝る前に1時間ほどするときもありました。」
典型的な短期集中型と言えそうな松井さん。試験日が近づいた頃は、ノートにまとめた文章をぶつぶつ呪文のように唱えながらベッドに入ることもあったそうです。
支えは“見えるようで見えないもの”たち
合格の原動力になったものは何かを尋ねると、今となってみれば…という前置き付きで「家族の応援」と松井さんは答えてくれました。
「実際にこれこれをしてくれた、というよりは、ほどよい距離で見守ってくれたことでしょうか。勉強していると、『頑張り過ぎないでね』と声をかけてくれたり。そういうゆるやかな支えがあったことが、今となっては自分のためになっていたなと思います。
その他にも、同じユニットの受験仲間との情報交換や相談も、私の支えになりました。」
「実際にこれこれをしてくれた、というよりは、ほどよい距離で見守ってくれたことでしょうか。勉強していると、『頑張り過ぎないでね』と声をかけてくれたり。そういうゆるやかな支えがあったことが、今となっては自分のためになっていたなと思います。
その他にも、同じユニットの受験仲間との情報交換や相談も、私の支えになりました。」
時間をかけてかかわることで見える変化
もう一つ、受験のきっかけともなり、松井さんの合格の原動力となったのは、「介護の仕事への思い」です。
松井さんは、学生時代は社会福祉を学び、ゆくゆくは相談員の仕事をしたいと思っていたそうです。「そのためにはまず現場を知ろう」と考え、高齢者介護の仕事に足を踏み入れました。
そこで松井さんが出会ったのは、実習の短期間では味わえない、「人と人との継続的なかかわり」と、それによって起きる「素敵な変化」です。
「自己満足かもしれませんが――時間をかけてかかわっていくなかで、利用者様がたくさん話しをしてくださるようになったり、笑顔が増えたと感じたとき、この仕事をやっていてよかった!と思います。」
そんなかかわりのなかで、自然と今の介護の仕事をずっと続けていきたいと考えるそうになったそうです。
25回試験が終わったばかりの今、本腰を入れて勉強をスタートしている人はそう多くはないかもしれません。次回の受験に向けて、書店にならぶたくさんのテキストのどれから勉強しようか迷っている受験者の方は、まずは松井さんのように1冊を決めて徹底的に進めてみてもいいかもしれません。それと同時に、時間に余裕のある今のうちに、日々の仕事と、受験を志した自分の気持ちを振り返ってはいかがでしょうか。
松井さんは、学生時代は社会福祉を学び、ゆくゆくは相談員の仕事をしたいと思っていたそうです。「そのためにはまず現場を知ろう」と考え、高齢者介護の仕事に足を踏み入れました。
そこで松井さんが出会ったのは、実習の短期間では味わえない、「人と人との継続的なかかわり」と、それによって起きる「素敵な変化」です。
「自己満足かもしれませんが――時間をかけてかかわっていくなかで、利用者様がたくさん話しをしてくださるようになったり、笑顔が増えたと感じたとき、この仕事をやっていてよかった!と思います。」
そんなかかわりのなかで、自然と今の介護の仕事をずっと続けていきたいと考えるそうになったそうです。
25回試験が終わったばかりの今、本腰を入れて勉強をスタートしている人はそう多くはないかもしれません。次回の受験に向けて、書店にならぶたくさんのテキストのどれから勉強しようか迷っている受験者の方は、まずは松井さんのように1冊を決めて徹底的に進めてみてもいいかもしれません。それと同時に、時間に余裕のある今のうちに、日々の仕事と、受験を志した自分の気持ちを振り返ってはいかがでしょうか。