15万人を超える受験者の中から晴れて介護福祉士になった皆さんに、仕事をしながら勉強を続けるコツや効果的な勉強法、受験を仕事に活かす展望についてうかがいました。
第43回 貝口正規さん
デイサービス職員
貝口さんが使った受験参考書等
介護福祉士国家試験過去問解説集
介護福祉士国家試験受験対策研究会=編集
中央法規出版
介護福祉士国家試験受験対策研究会=編集
中央法規出版
介護福祉士国家試験模擬問題集
介護福祉士国家試験受験対策研究会=編集
中央法規出版
介護福祉士国家試験受験対策研究会=編集
中央法規出版
速習 一問一答 介護福祉士国試対策
介護福祉士国家試験受験対策研究会=編集
中央法規出版
介護福祉士国家試験受験対策研究会=編集
中央法規出版
見て覚える!介護福祉士国試ナビ
いとう総研資格取得支援センター=編集
中央法規出版
いとう総研資格取得支援センター=編集
中央法規出版
介護福祉士国家試験 頻出問題要点チェック
小椋喜一郎=著
中央法規出版
小椋喜一郎=著
中央法規出版
貝口さんの合格までの道のり
◎貝口さんの考える必勝三か条
・書いて覚えるなどの辛く効率の悪い勉強法はしない
・覚えられないということはない。「覚えるまで勉強していない」と自覚する
・問題集中心の勉強法が効率的。わからないところだけ参考書を利用
・書いて覚えるなどの辛く効率の悪い勉強法はしない
・覚えられないということはない。「覚えるまで勉強していない」と自覚する
・問題集中心の勉強法が効率的。わからないところだけ参考書を利用
社会貢献したいとの思いから、46歳にして介護の世界の飛び込んだ貝口さん。 最初に勤務した小規模多機能型居宅介護施設で、素晴らしい先輩たちにイチから教わり、いつしか「在宅介護のお手伝いをしたい」との夢が芽生えたそうです。 自宅での介護の大変さを思い、「自分が学んだ知識と経験を駆使し、利用者様、ご家族様の力になって差し上げたい」と、介護福祉士国家試験の受験を決意したのだとか。 そんな固い信念のもと進められた、勉強の方法をお聞きしました。
問題集の選び方は先人に聞く!
まず勉強のとっかかりとなる参考書選び。貝口さんはどうされたのでしょうか。
「受験勉強については無知だったので、会社の上司に『どこの会社の本で勉強すればいいですか?』と質問したところ、『中央法規が一番良い』と言われました。それまでは『中央法規』の名前も知りませんでした(笑)。
そこでまず、『過去問解説集』『模擬問題集』『一問一答介護福祉士国試対策』の3冊で、問題集を解いて覚える方法で、徹底的に勉強しました。問題集でわかりにくいところは『介護福祉国士試験ナビ』を使いました。『国試ナビ』は図式化、イラスト化がしてあり大変理解しやすかったです。また、穴埋め問題チェックも充実していて、問題集にもなりました。
そして、最後の仕上げとして『頻出問題要点チェック』で勉強しました。今回の受験勉強に使ったのはこの5冊で勉強です。」
参考書選びに先輩のアドバイスを取り入れるところから、貝口さんの効率重視の考え方が見え隠れします。そして問題を解き、わからないところは参考書に戻り、図解を利用しつつ頭に入れる。貝口さんの勧める勉強方法は、勉強の基本かもしれませんね。
「受験勉強については無知だったので、会社の上司に『どこの会社の本で勉強すればいいですか?』と質問したところ、『中央法規が一番良い』と言われました。それまでは『中央法規』の名前も知りませんでした(笑)。
そこでまず、『過去問解説集』『模擬問題集』『一問一答介護福祉士国試対策』の3冊で、問題集を解いて覚える方法で、徹底的に勉強しました。問題集でわかりにくいところは『介護福祉国士試験ナビ』を使いました。『国試ナビ』は図式化、イラスト化がしてあり大変理解しやすかったです。また、穴埋め問題チェックも充実していて、問題集にもなりました。
そして、最後の仕上げとして『頻出問題要点チェック』で勉強しました。今回の受験勉強に使ったのはこの5冊で勉強です。」
参考書選びに先輩のアドバイスを取り入れるところから、貝口さんの効率重視の考え方が見え隠れします。そして問題を解き、わからないところは参考書に戻り、図解を利用しつつ頭に入れる。貝口さんの勧める勉強方法は、勉強の基本かもしれませんね。
模擬試験を活用
「そして11月には、中央法規の『模擬試験(実力編)』を自宅で受けました。翌月に郵送されてきた結果は、101点。受験者数3713人中38位でした。この時点で合格できると確信しましたが、今度は110点以上で合格することを目標におき、最後まで勉強を頑張りました。」
模擬試験の受験は、自身の実力を確かめ、安心(はたまた奮起!?)する材料になるだけでなく、モチベーションの持続や向上にも効果があるようですね。
模擬試験の受験は、自身の実力を確かめ、安心(はたまた奮起!?)する材料になるだけでなく、モチベーションの持続や向上にも効果があるようですね。
それでも覚えるのは大変……
とはいえ、長く苦しい受験勉強。貝口さんも、常に順風満帆ではなかった様子。
「最初は本当に難しく感じて、頭になかなか入りませんでした。『歳だから……』と弱気になったことを覚えています。そこで自分に言い聞かせたのが、『5回で覚えられないなら10回しよう。10回で覚えられないなら30回、30回で覚えられないなら……」ということ。とにかく繰り返し勉強しました。するとどんどん頭に入りましたね。『チャレンジ精神があれば年齢は関係ない!』と、今回の試験勉強を通じて痛切に感じました。
平日は2時間ぐらい、休日は3時間ぐらい勉強しました。歳をとったのか朝早く目が覚めますが、それを逆手にとって日勤のときは、毎朝5時くらいから1時間ほど勉強してから仕事に行きました。」
周りにも受験を宣言し、同時に、試験に合格していつの日か自分の夢を叶えたいとの思いも伝えたという貝口さん。筆記試験の勉強は、介護技術講習会が終わった9月から始めたそうですが、試験日の前日の1月28日まで一日も休むことはなかったとのこと。自分を奮起させる夢や志の力の前では、年齢は関係ないようです。
「最初は本当に難しく感じて、頭になかなか入りませんでした。『歳だから……』と弱気になったことを覚えています。そこで自分に言い聞かせたのが、『5回で覚えられないなら10回しよう。10回で覚えられないなら30回、30回で覚えられないなら……」ということ。とにかく繰り返し勉強しました。するとどんどん頭に入りましたね。『チャレンジ精神があれば年齢は関係ない!』と、今回の試験勉強を通じて痛切に感じました。
平日は2時間ぐらい、休日は3時間ぐらい勉強しました。歳をとったのか朝早く目が覚めますが、それを逆手にとって日勤のときは、毎朝5時くらいから1時間ほど勉強してから仕事に行きました。」
周りにも受験を宣言し、同時に、試験に合格していつの日か自分の夢を叶えたいとの思いも伝えたという貝口さん。筆記試験の勉強は、介護技術講習会が終わった9月から始めたそうですが、試験日の前日の1月28日まで一日も休むことはなかったとのこと。自分を奮起させる夢や志の力の前では、年齢は関係ないようです。
合格がゴールじゃない
小規模多機能型居宅介護で介護の仕事に就いてから、福祉制度に対する疑問と自身の介護職としての未熟さ、その狭間で自問してきたという貝口さん。そんななか、施設に宿泊している利用者さんが自宅に帰宅される際の笑顔を見るのが何より嬉しく、それが仕事への活力、やりがいになったそうです。
そして見事に、1回目の受験で合格を勝ち取った貝口さん。その原動力をあらためてお聞きします。
「私自身も、自宅で最期を迎えたいと切に思います。病気や障害を抱えても、それでも最期、人生は生きるに値するものだったと、すべての利用者様に思っていただけるように微力を尽くしたい。いつか、利用者様が最期の時を自宅で迎えることができる社会になるように、介護を通じて家族の絆を強固にするようなお手伝いをしていくのが私の究極の夢です。
私にはその夢があったので、試験勉強を頑張ることができました。
試験センターに問い合わせた結果、点数は111点。『110点以上で合格』という、自身で掲げた目標を達成することができました。もともと、介護福祉士としての知識を身につけることが受験の目的でしたから、合格したことよりも高得点を取れたことが嬉しかったですね。今思えば、中央法規の模擬試験の実力分析は的確だったと感じます。
これから受験される方への私からのアドバイスとしては、高いお金を払って通信教育をしなくても、分析された受験対策書をしっかりとやっていくことで、高得点で合格できるということです。ちなみに試験当日、試験会場では『介護福祉国試験ナビ』を持った受験者が多数! びっくりしました。」
貝口さんにとっては、介護のプロとして、自分を高めるための受験勉強でした。
皆さんも、「受験の目的」を自分自身に問いかけながら、受験勉強を進めてみてはいかがでしょうか。
そして見事に、1回目の受験で合格を勝ち取った貝口さん。その原動力をあらためてお聞きします。
「私自身も、自宅で最期を迎えたいと切に思います。病気や障害を抱えても、それでも最期、人生は生きるに値するものだったと、すべての利用者様に思っていただけるように微力を尽くしたい。いつか、利用者様が最期の時を自宅で迎えることができる社会になるように、介護を通じて家族の絆を強固にするようなお手伝いをしていくのが私の究極の夢です。
私にはその夢があったので、試験勉強を頑張ることができました。
試験センターに問い合わせた結果、点数は111点。『110点以上で合格』という、自身で掲げた目標を達成することができました。もともと、介護福祉士としての知識を身につけることが受験の目的でしたから、合格したことよりも高得点を取れたことが嬉しかったですね。今思えば、中央法規の模擬試験の実力分析は的確だったと感じます。
これから受験される方への私からのアドバイスとしては、高いお金を払って通信教育をしなくても、分析された受験対策書をしっかりとやっていくことで、高得点で合格できるということです。ちなみに試験当日、試験会場では『介護福祉国試験ナビ』を持った受験者が多数! びっくりしました。」
貝口さんにとっては、介護のプロとして、自分を高めるための受験勉強でした。
皆さんも、「受験の目的」を自分自身に問いかけながら、受験勉強を進めてみてはいかがでしょうか。