13万人を超える受験者の中から晴れて介護福祉士になった皆さんに、仕事をしながら勉強を続けるコツや効果的な勉強法、受験を仕事に活かす展望についてうかがいました。
第14回 鈴木俊裕さん
急性期病棟 介護リーダー
鈴木さんが使った参考書
介護福祉士受験ワークブック
中央法規出版
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介護福祉士国家試験過去問題解説集
中央法規出版
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見て覚える!介護福祉士国試ナビ2008
中央法規出版
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けあサポ
中央法規ウェブサイト
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介護福祉士受験対策DVD 実技試験合格へのパスポート
中央法規出版
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鈴木さんの合格までの道のり
介護の新たな広がり
介護職が働く現場は、今日、様々な広がりをもつようになってきました。本日ご紹介する鈴木俊裕さんが所属するのも、新しい介護職の仕事の広がりを示唆するものとして、興味深いものがあります。
介護はもともと、医療とは密接なつながりがあり、いわゆる老人病院などで介護職が活躍するといった場面は数多くみられます。そこでは職場の仕事柄、どうしても医学的な知識を多くもつ必要が出てきます。その職場にいれば自ずと知識が身につくこともあるかと思いますが、それなりの勉学は欠かせません。
鈴木さんが働く現場もこうした医療の一角なのですが、それは何と、急性期病棟なのです。介護はこれまでは慢性期、安定期の医療現場では、担い手として当然のこととして認められてきましたが、急性期となると、一体どのような介護をするのかと、驚きの眼が向けられるのではないでしょうか。
鈴木さんによると、確かにそれなりの緊張感があり、様々な条件を身につけることが要求されることも多いそうですが、介護がそこに存在する意義は十分にあるとのこと。逆に介護の存在意義を自らがしっかりと自覚していれば、医療看護との違いを明確に意識して介護にあたることができるので、かえって有意義ではないかとのことです。
今日、介護現場に医療依存度の高い利用者さんが増えてきていますが、時代の要請で、介護ならではの医学的な知識を身につけていくことが求められるようになってきたと言えるのかもしれません。
介護はもともと、医療とは密接なつながりがあり、いわゆる老人病院などで介護職が活躍するといった場面は数多くみられます。そこでは職場の仕事柄、どうしても医学的な知識を多くもつ必要が出てきます。その職場にいれば自ずと知識が身につくこともあるかと思いますが、それなりの勉学は欠かせません。
鈴木さんが働く現場もこうした医療の一角なのですが、それは何と、急性期病棟なのです。介護はこれまでは慢性期、安定期の医療現場では、担い手として当然のこととして認められてきましたが、急性期となると、一体どのような介護をするのかと、驚きの眼が向けられるのではないでしょうか。
鈴木さんによると、確かにそれなりの緊張感があり、様々な条件を身につけることが要求されることも多いそうですが、介護がそこに存在する意義は十分にあるとのこと。逆に介護の存在意義を自らがしっかりと自覚していれば、医療看護との違いを明確に意識して介護にあたることができるので、かえって有意義ではないかとのことです。
今日、介護現場に医療依存度の高い利用者さんが増えてきていますが、時代の要請で、介護ならではの医学的な知識を身につけていくことが求められるようになってきたと言えるのかもしれません。
鈴木さんの志
鈴木さんは現在、この急性期病棟で、介護職をたばねるリーダーの立場にあります。そしてリーダーという立場上、やはり有資格者でないと、というのが鈴木さんが介護福祉士資格を取得した最大の理由でした。
鈴木さんが介護の仕事を選んだ理由には、それほど深い理由があったわけではありません。たまたまお祖父さんが入院され、その見舞いに訪れたとき、こうした仕事もあるのかと気に留めたといったことがきっかけでした。その後、就職を考えるようになったとき、まず思い浮かんだのが介護の仕事だったのです。それも病院での介護が、鈴木さんの介護のイメージでした。たまたまお祖父さんが入院した病院での募集があって、そこで介護職として就職しました。
さて、3年ほど介護の仕事に就いてみたものの、自分には他の仕事が向いているのでは、との思いもあり、一時、介護の仕事から離れます。しかし、他の仕事に就いてみると、やはり介護にはそれなりの仕事の魅力があることに気付きました。
それは、「人のお世話をする仕事」に対し、周囲の目線が温かいこと。病院では患者さんに関わり接しているなかで、患者さんから様々なことを学ぶ機会が多く、また、患者さんがケアの成果として快方・自立されていく姿を見ることには、変えがたい喜びが感じられるといったことでした。患者さんから笑顔を返され、何気ない「ありがとう」の言葉は、そのまま仕事のやりがいであることに改めて気付いたのでした。
鈴木さんが介護の仕事を選んだ理由には、それほど深い理由があったわけではありません。たまたまお祖父さんが入院され、その見舞いに訪れたとき、こうした仕事もあるのかと気に留めたといったことがきっかけでした。その後、就職を考えるようになったとき、まず思い浮かんだのが介護の仕事だったのです。それも病院での介護が、鈴木さんの介護のイメージでした。たまたまお祖父さんが入院した病院での募集があって、そこで介護職として就職しました。
さて、3年ほど介護の仕事に就いてみたものの、自分には他の仕事が向いているのでは、との思いもあり、一時、介護の仕事から離れます。しかし、他の仕事に就いてみると、やはり介護にはそれなりの仕事の魅力があることに気付きました。
それは、「人のお世話をする仕事」に対し、周囲の目線が温かいこと。病院では患者さんに関わり接しているなかで、患者さんから様々なことを学ぶ機会が多く、また、患者さんがケアの成果として快方・自立されていく姿を見ることには、変えがたい喜びが感じられるといったことでした。患者さんから笑顔を返され、何気ない「ありがとう」の言葉は、そのまま仕事のやりがいであることに改めて気付いたのでした。
介護福祉士国家試験受験への取り組み
そこから、鈴木さんの新たな介護への取り組みが始まります。職場には後輩も増え、毎年、何人かの新人が入ってきます。鈴木さんは先輩として後輩たちを指導・教育する場面が増えてきました。そして足掛け7年目に入って、介護職リーダーの立場に立つことになったのです。そのとき改めて、これまでの職場での学びを、体系だった教育の形で整理し直すことが大切だと感じたのでした。
(鈴木さんの受験勉強)
鈴木さんは、昨年の夏に第20回の国家試験の受験申し込みを行い、8月には受験参考書を購入して独学での勉強を開始しました。しかし、仕事をもちながらの勉学は、なかなか思うように進みません。10月には試験問題を展開する新たな参考書を購入し直し、これですこし勉強に弾みがつくようになり、毎日2時間は帰宅後に時間を捻出して参考書に取り組むようになりました。しかし独学での勉強の限界を感じ、受験指導の予備校に月2回のペースで通うことにしたのでした。
こうして間口を広げてみると、世の中には様々な受験指導の取り組みがあることがわかり、そうした情報を活用することにも気がつくようになりました(鈴木さんは、今、皆さんがご覧になっている当社の「けあサポ」を知って、これを有効に利用されたのでした)。
12月には過去問題集を購入し、1日1科目を目標に毎日の勉強を習慣づけることができるようになりました。それによって鈴木さんの勉強は、ほぼ確実なものとなっていきました。鈴木さんの場合は、医学系の知識については病院、しかも急性期病棟での介護ということで、普段の仕事柄教科書以上のことを求められていましたので、参考書等は仕事での知識の裏づけといった形で済みましたが、法制度などは一つひとつ覚えないとなりません。ウェブサイトでの勉強も、予備校での勉強も、ポイントを掴んで効率的に学んでいくことに役立ったとのことです。
1次試験の直前には、新たな参考書で仕上げの勉強に臨み、自信をもっての受験となりました。会場の近くに宿をとり、前日には直前対策の参考書でおさらいし、そして睡眠時間もしっかりと確保しました。これだけの対策を整えただけのことはあって、試験には余裕がもてたとのことです。
(実技試験対策)
試験結果を待つまでもなく、1次は合格との感触を掴んだ鈴木さんは、早速、2次試験対策を始めることにしました。このとき役立ったのが、ウェブサイトの講師の先生が勧めていた実技講習の実地指導でした。そこで自分で身近な講習先を探してみました。
2月に入り、予想どおり1次試験は合格となりました。実技試験の受験対策には、頭でイメージを膨らませているだけでは、自ずと限界があります。日々の業務では、試験を意識しながら仕事に当たってはみたものの、どこか不安がありました。実際に過去問題などを人前でやってみる、そうしないと自分がどこまでできるのか、実はわからないものでしょう。そんなとき、ウェブサイトで勧められたように、実地での指導を受けたことは大きな成果がありました。
鈴木さんはさらに、DVDによる実技試験対策物を購入して、イメージトレーニングに励むことにしました。視覚で実際にイメージを作り上げるのは、本で図版などからイメージを膨らませるのとでは、かなり差が出てきます。本で学ぶとしたならば、ポイントの取り方といった整理の手法が適しているかもしれません。
(鈴木さんの受験勉強)
鈴木さんは、昨年の夏に第20回の国家試験の受験申し込みを行い、8月には受験参考書を購入して独学での勉強を開始しました。しかし、仕事をもちながらの勉学は、なかなか思うように進みません。10月には試験問題を展開する新たな参考書を購入し直し、これですこし勉強に弾みがつくようになり、毎日2時間は帰宅後に時間を捻出して参考書に取り組むようになりました。しかし独学での勉強の限界を感じ、受験指導の予備校に月2回のペースで通うことにしたのでした。
こうして間口を広げてみると、世の中には様々な受験指導の取り組みがあることがわかり、そうした情報を活用することにも気がつくようになりました(鈴木さんは、今、皆さんがご覧になっている当社の「けあサポ」を知って、これを有効に利用されたのでした)。
12月には過去問題集を購入し、1日1科目を目標に毎日の勉強を習慣づけることができるようになりました。それによって鈴木さんの勉強は、ほぼ確実なものとなっていきました。鈴木さんの場合は、医学系の知識については病院、しかも急性期病棟での介護ということで、普段の仕事柄教科書以上のことを求められていましたので、参考書等は仕事での知識の裏づけといった形で済みましたが、法制度などは一つひとつ覚えないとなりません。ウェブサイトでの勉強も、予備校での勉強も、ポイントを掴んで効率的に学んでいくことに役立ったとのことです。
1次試験の直前には、新たな参考書で仕上げの勉強に臨み、自信をもっての受験となりました。会場の近くに宿をとり、前日には直前対策の参考書でおさらいし、そして睡眠時間もしっかりと確保しました。これだけの対策を整えただけのことはあって、試験には余裕がもてたとのことです。
(実技試験対策)
試験結果を待つまでもなく、1次は合格との感触を掴んだ鈴木さんは、早速、2次試験対策を始めることにしました。このとき役立ったのが、ウェブサイトの講師の先生が勧めていた実技講習の実地指導でした。そこで自分で身近な講習先を探してみました。
2月に入り、予想どおり1次試験は合格となりました。実技試験の受験対策には、頭でイメージを膨らませているだけでは、自ずと限界があります。日々の業務では、試験を意識しながら仕事に当たってはみたものの、どこか不安がありました。実際に過去問題などを人前でやってみる、そうしないと自分がどこまでできるのか、実はわからないものでしょう。そんなとき、ウェブサイトで勧められたように、実地での指導を受けたことは大きな成果がありました。
鈴木さんはさらに、DVDによる実技試験対策物を購入して、イメージトレーニングに励むことにしました。視覚で実際にイメージを作り上げるのは、本で図版などからイメージを膨らませるのとでは、かなり差が出てきます。本で学ぶとしたならば、ポイントの取り方といった整理の手法が適しているかもしれません。
受験勉強のコツ
2次試験も焦ることなく終えることができ、鈴木さんは見事に介護福祉士国家試験に合格しました。そこで今回の試験対策を振り返って、ご自分の勉強方法を整理していただきました。
多くの受験者と同様に、鈴木さんにとっても、仕事をしながらの勉学には、やはりその時間の捻出の仕方に工夫が必要でした。疲れて帰宅して参考書を開くのは、かなりの体力と忍耐力を必要とします。鈴木さんはまずは無理をせずにできるときに勉強することとし、次第にペースを作っていくようにしました。夜勤や日勤の休憩時間などは、貴重な勉強時間だったということです。
独学での勉強の場合には、どうしても自分に対する甘えが出てしまいます。そこで適宜、様々な事業者が行っている受験対策の講座などを受講してみると、いろいろな情報も入り、勉学のペースを刻みやすくなります。
鈴木さんの場合、参考書の選択に、またウェブサイトの活用といったことが、勉強のペースメーカーともなり、知識を確実なものにしていくことができました。
また、一つひとつの科目と試験問題の解き方といったことでは、過去問題集で学び、わからなかったことを他の参考書や六法を紐解くなどして納得できるまで調べました。自分は何を理解できていないのか、その本質的な的を自分で探すということが、受験勉強のポイントとなるのでしょう。これはそれぞれに異なるものですので、自分に合ったポイント整理の仕方を早く見出すことが有利になるのでは。
鈴木さんは、実際の試験にあたっては、緊張しないようにしあまり試験・試験と考えないようにしていたそうです。また体調の管理は大切です。折角勉強してきても、当日に風邪をひいて熱で実力が発揮できないといったことにならないようにする必要もあります。
多くの受験者と同様に、鈴木さんにとっても、仕事をしながらの勉学には、やはりその時間の捻出の仕方に工夫が必要でした。疲れて帰宅して参考書を開くのは、かなりの体力と忍耐力を必要とします。鈴木さんはまずは無理をせずにできるときに勉強することとし、次第にペースを作っていくようにしました。夜勤や日勤の休憩時間などは、貴重な勉強時間だったということです。
独学での勉強の場合には、どうしても自分に対する甘えが出てしまいます。そこで適宜、様々な事業者が行っている受験対策の講座などを受講してみると、いろいろな情報も入り、勉学のペースを刻みやすくなります。
鈴木さんの場合、参考書の選択に、またウェブサイトの活用といったことが、勉強のペースメーカーともなり、知識を確実なものにしていくことができました。
また、一つひとつの科目と試験問題の解き方といったことでは、過去問題集で学び、わからなかったことを他の参考書や六法を紐解くなどして納得できるまで調べました。自分は何を理解できていないのか、その本質的な的を自分で探すということが、受験勉強のポイントとなるのでしょう。これはそれぞれに異なるものですので、自分に合ったポイント整理の仕方を早く見出すことが有利になるのでは。
鈴木さんは、実際の試験にあたっては、緊張しないようにしあまり試験・試験と考えないようにしていたそうです。また体調の管理は大切です。折角勉強してきても、当日に風邪をひいて熱で実力が発揮できないといったことにならないようにする必要もあります。
受験勉強の後輩に
これから受験に臨む人たちには、「やると決めたなら心構えをしっかりと定めることが大切」だと鈴木さんは言います。仕事をしながらの受験となる以上、勉強時間の捻出は、そう簡単にできるものではありません。「時間作りができること」が、合格への最大のポイントではないかと鈴木さん。また繰り返しになりますが、独学だと見逃しやすいことが多々出てきます。身近に合格者がいたならば、実際の情報について具体的に教えてもらうことも大切ですし、また様々な事業者が提供している対策講座などを有効に利用することも大切です。
鈴木さんは、今後はさらにケアマネジャー資格そして心理カウンセラーの資格を取得して、患者さんにより良いケアを提供できるように研鑽していきたいと、抱負を語ってくれました。
鈴木さんは、今後はさらにケアマネジャー資格そして心理カウンセラーの資格を取得して、患者さんにより良いケアを提供できるように研鑽していきたいと、抱負を語ってくれました。