13万人を超える受験者の中から晴れて介護福祉士になった皆さんに、仕事をしながら勉強を続けるコツや効果的な勉強法、受験を仕事に活かす展望についてうかがいました。
第3回 澤畑さた江さん
特別養護老人ホーム 介護職員
澤畑さんが使った参考書
介護福祉士国家試験模擬問題集
中央法規出版
中央法規出版
介護福祉士受験ワークブック
中央法規出版
中央法規出版
介護福祉士国家試験頻出問題要点チェック
中央法規出版
中央法規出版
澤畑さんの合格までの道のり
澤畑さんの志
澤畑さんは今年で入職6年目。5年目の昨年、「若い同僚から一緒に受験してみないかと誘われた」ことがきっかけでした。澤畑さんの施設では、資格があるから昇給するとか役職につけるとかいったことはありません。国家資格をとるのは、あくまで澤畑さん自身が仕事の質を高めるための自己研鑽。誘われた当初は「若くないから」と断ったそうですが、家で何気なく資格の話をしたところ、娘さんから「年なんて関係ないんだから、お母さんも挑戦してみなよ」と言われ、やってみようという気持ちになったそうです。
挑戦するからには
「やるからには頑張ろう」と、澤畑さんは民間の国家試験対策講座に申し込みます。講習会の会場は片道1時間もかかるところ。それも半年の間、月2回90分の授業を欠かさず受けました。特養の勤務シフトの中で、この時間を遣り繰りするのも大変でしたが、それ以上に、受験勉強など学生時代以来のこと、講義に集中するのはもっと大変でした。それでも「一生懸命に勉強したと思います」と、久しぶりの自分の奮闘に満足したのでした。
実技試験を受けるのは緊張して難しいかもと、夏場には専門学校で行っている介護技術講習会を受講しました。1か月の間、毎週40〜50分かけて通うことになって大変だと感じていたのですが、「私より遠くから通ってきている人が多くて、私はまだ近いほうだと思いました」と、他の受験生の熱意に動かされ合格への決意を新たにしたのでした。
しかし、1年目の結果は2点足りずに不合格。このままでは終われないと、今年、再度チャレンジ。昨年の試験対策講座をまた申し込み、さらには図書館に通い、新たに試験問題集や試験のポイントを解説したテキストなどを買い込み、集中することとしました。
こうした甲斐あって、今年の試験には見事に合格しました。
実技試験を受けるのは緊張して難しいかもと、夏場には専門学校で行っている介護技術講習会を受講しました。1か月の間、毎週40〜50分かけて通うことになって大変だと感じていたのですが、「私より遠くから通ってきている人が多くて、私はまだ近いほうだと思いました」と、他の受験生の熱意に動かされ合格への決意を新たにしたのでした。
しかし、1年目の結果は2点足りずに不合格。このままでは終われないと、今年、再度チャレンジ。昨年の試験対策講座をまた申し込み、さらには図書館に通い、新たに試験問題集や試験のポイントを解説したテキストなどを買い込み、集中することとしました。
こうした甲斐あって、今年の試験には見事に合格しました。
同僚や家族の支援が励みに
「法制度を覚えるのは苦手でしたし、また横文字の言葉が多くて、意味を捉えないといけないので大変でした」。でも同僚と声を掛け合って、互いに勉強していることを励まし合い、勉強の仕方など伝え合いました。「皆頑張っているな、と思うと自分もという気になりますね」。しかしもっと大きかったのは家族の支援。娘さんがお母さんの苦手な教科から問題を出したり、またご主人の理解と励ましが大きかったようです。「家族の支援がなかったら、ここまで頑張れなかったかもしれません。家族って大切ですね! 感謝しています」と澤畑さん。
マイペースで
これから受験に臨む人へのアドバイスをお聞きしたところ、「他の人の勉強の仕方は参考にはなるけれど、やはり自分のことが分かっているのは自分ですから、自分のペースをうまく見つけて、自分なりの勉強法をつかむことでは」とのこと。合格の通知が届いたとき、「あきらめずに頑張った自分に、目頭が熱くなりました。私のように50歳でも合格できるのですから、皆さんも年など関係なく、頑張ってください」と、改めて資格取得に臨んだことが、自分の人生にとっても有意義だったことを振り返っていました。