筆記試験が終わると次は実技試験が待っています。試験委員が見守るなかでの実技試験は、緊張してしまってなかなか思いどおりにできないものです。
実技試験の効果的な試験対策は? 評価のポイントは? 試験直前には何をしたらよい?
伊東利洋先生が、第26回介護福祉士実技試験に向けて4回にわたって講義します。
実技試験の効果的な試験対策は? 評価のポイントは? 試験直前には何をしたらよい?
伊東利洋先生が、第26回介護福祉士実技試験に向けて4回にわたって講義します。
第3回 頻出事項を押さえよう!
介護内容の分析
過去の出題回数
試験問題は、各介護技術の「組み合わせ」で作られているようですので、まずは、頻出事項の「介護技術」をチェックしましょう!
(1)ベッド上で端座位にする
端座位の後は、利用者の両足が床につく、健側の手をついてもらうなど、姿勢の安定を確認しましょう。
(2)ベッド上で側臥位にする
健側を下に、腕の巻き込みを気をつけるなど安全・安楽にも配慮しましょう。
(3)車いすへの移乗
・車いす→ベッド
・いす→車いす
のパターンを練習しましょう。
移乗は「健側」から行いましょう。
全介助よりも「自立支援」が得点につながりますので、利用者の残存機能を活用しましょう。
(4)ポータブルトイレへの移乗
・ベッド→ポータブルトイレ
の両方を練習しましょう。
ズボンの着脱、排泄時の膝かけなど羞恥心への配慮も忘れないようにしましょう。
(5)車いす操作
段差(角材)がある場合がありますので、段差を超える練習もしておきましょう。
(6)座位から立位(立ち上がり)
足を引く、前かがみになる、膝折れに注意するなど、基本事項の確認をしましょう。
(7)歩行介助(杖なし)
「健足→患足」の順に声かけをしながら介助する練習をしましょう。
時々、段差(角材)がある場合がありますので、段差を超える練習もしておくと安心です。
(8)歩行介助(杖あり)
3点歩行は、「杖→患足→健足」を基本に練習しておくとよいでしょう。
(9)歩行介助(いすに座る)
前にテーブルがある場合とない場合を想定して練習しておきましょう。
(10)上着の着脱
「脱健着患」の原則で練習しましょう。
「自立支援」をアピールするために、利用者の残存機能を活用しましょう。
(11)ズボンの着脱
(10)上着の着脱と同様、利用者の「自立支援」をアピールするために、残存機能を活用しましょう。