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第11回 〈ステージ3-Step2〉自分の役割を考える
堀越 弘(キャリアステージ研究所代表)
今回は、<ステージ3>「自分を取りまく環境について知ろう」の<Step2>です。私たちは、社会のなかでさまざまな役割を担って生活していますが、<Step2>では、この「役割」について考えてみたいと思います。
キャリアは人生における多様な役割でつくられる
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例えば、生徒や学生は、学校で学ぶことが役割ですし、家庭では子供として、また家族の一員として生活することが求められます。就職し新たに社会に出た人は、職場に慣れ仕事を覚えることが役割ですし、自己啓発のために学ぶこともします(学生ではありませんが、学ぶ人としての役割を持つといえます)。また生活を充実させるために余暇を楽しむこともするでしょう。
私たち中高年はどうでしょうか。職場では責任をもって働くという役割を担いながら、家庭では夫や妻として、また父親、母親として日常生活を送り、また地域社会では市民として何らかの活動に従事しているかもしれません。
このように一生を通じて、私たちは、それぞれのライフステージにおいて、複数の役割を担いながら生活をしているといえます。またその複数の役割の組み合わせは、個人が置かれている環境や状況によって、またその人の考え方や価値観によっても異なるといえます。
現在の役割と、今後の役割を考えよう
現在、皆さんはどのような役割をもって生活していますか。また今後、その役割はどのように変化していくのでしょうか。これを考えるために、次のワークを行ってみましょう。
役割の組み合わせは、ライフスタイルにつながる
皆さんの役割は、今後どのように変化していくのでしょうか。また、このワークをおこなって、皆さんはどのようなことに気づかれたでしょうか。
定年後に、それぞれの役割に関して自分がしたいことを具体的に考えるだけでなく、社会や地域、家庭の一員として期待されている役割を果たすために、自分が何をすべきかを明らかにする必要性を感じた方もいらっしゃると思います。
このワークを通じて、「自分は、どの役割をどのように組み合わせ生活していくのか」を考えるきっかけにしていただければと思います。役割をどのように自分らしく組み合わせるかは、ご自分のライフスタイルをどうつくり上げていくのかを検討するヒントになるといえるでしょう。
定年後に、それぞれの役割に関して自分がしたいことを具体的に考えるだけでなく、社会や地域、家庭の一員として期待されている役割を果たすために、自分が何をすべきかを明らかにする必要性を感じた方もいらっしゃると思います。
このワークを通じて、「自分は、どの役割をどのように組み合わせ生活していくのか」を考えるきっかけにしていただければと思います。役割をどのように自分らしく組み合わせるかは、ご自分のライフスタイルをどうつくり上げていくのかを検討するヒントになるといえるでしょう。
役割の優先順位も考えましょう
また、この役割を考えるうえで、気をつけなければならない点を確認しておきたいと思います。
ワーク【2】で、定年後の役割を考える際、多くの方は、時間やパワーを、職業人の役割にかけるのを減らし、その他の役割に今以上に多くかけるようです。その結果、時間やパワーの総合計は、現在よりかなり多くなる傾向にあるようです。重要だと頭では分かっている役割に、いままで時間をかけられなかったという思いがあるためかもしれません。
このようにどの役割も大切だと考え多くの役割を担うことは、生活を充実させることにつながりますが、一方で複数の役割を同時に果たそうとするため葛藤を引き起こすことにもなります。
私たちは、複数の役割を全うしようとしたとき、どのような工夫をすれば葛藤を軽減し上手くできるかということも考えなければなりません。
また今後予測される出来事や、限られた生活時間を考慮して、自分はどの役割を優先するのかを改めて考える必要性もでてくるでしょう。そして、優先順位を下げた役割は、いつの時点で重点的に取り組むのか考えることによって、長期的なライススタイルの姿も見えてくるでしょう。
ワーク【2】で、定年後の役割を考える際、多くの方は、時間やパワーを、職業人の役割にかけるのを減らし、その他の役割に今以上に多くかけるようです。その結果、時間やパワーの総合計は、現在よりかなり多くなる傾向にあるようです。重要だと頭では分かっている役割に、いままで時間をかけられなかったという思いがあるためかもしれません。
このようにどの役割も大切だと考え多くの役割を担うことは、生活を充実させることにつながりますが、一方で複数の役割を同時に果たそうとするため葛藤を引き起こすことにもなります。
私たちは、複数の役割を全うしようとしたとき、どのような工夫をすれば葛藤を軽減し上手くできるかということも考えなければなりません。
また今後予測される出来事や、限られた生活時間を考慮して、自分はどの役割を優先するのかを改めて考える必要性もでてくるでしょう。そして、優先順位を下げた役割は、いつの時点で重点的に取り組むのか考えることによって、長期的なライススタイルの姿も見えてくるでしょう。
(2008年10月7日)