第10回 〈ステージ3-Step1〉環境の変化に気づく
堀越 弘(キャリアステージ研究所代表)
ここでとりあげる環境とは、広く捉えれば世の中(社会)全般ですし、私たちが生活している地域社会や職場も、この環境の一つです。また家庭は、もっとも身近な環境といえます。
今回の〈Step1〉では、私たちの周りの環境が今後どのように変化していくのか、その動向について自分なりに考えることから始めましょう。
環境の変化と、その影響を考える
私たちは今、かつて経験したことのない高齢化社会を迎えようとしています。またインターネットの普及に代表される情報化社会は、私たちに利便さを提供してくれる一方で、人々に情報格差を生じさせています。働く環境に目を向けてみると、非正規社員の増加や、女性や高齢者の活用の問題、年功序列から成果・能力主義への移行など、さまざまな雇用環境の変化が起こっています。
これらは一例にすぎませんが、私たちはこれらの影響を少なからず受けて、日々の生活を送っているといえます。そして、より身近な環境である職場や地域における動向や、家庭での出来事も、私たちに影響を与えているのではないでしょうか。
このように考えてみると、定年後に充実した生き方をするためには、これらの環境の変化に気づき、その変化が私たちに与える影響を知り必要な対処をしておくことが、とても大切だといえるでしょう。
そこで、次のワークに取り組みながら、この点について考えていきましょう。
これらは一例にすぎませんが、私たちはこれらの影響を少なからず受けて、日々の生活を送っているといえます。そして、より身近な環境である職場や地域における動向や、家庭での出来事も、私たちに影響を与えているのではないでしょうか。
このように考えてみると、定年後に充実した生き方をするためには、これらの環境の変化に気づき、その変化が私たちに与える影響を知り必要な対処をしておくことが、とても大切だといえるでしょう。
そこで、次のワークに取り組みながら、この点について考えていきましょう。
周囲の人たちからの期待を知る
ワーク【2】では、「あなたに関係する人たち」について考えました。
環境から自分が受ける影響を知るだけでなく、自分に関係する人たちが受ける影響について思いをはせ、その人たちから自分は、今後どのようなことを期待されるのか(あるいは、いま期待されている内容が、今後どう変化していくか)を知るのも、私たちにとって大切です。
なぜなら、「周囲の人たちから、必要とされ、期待されている何かを自分は持っているのだ」と気づいたとき、自分が今後しなければならないことが見えてくるかもしれないからです。
そして、前回のワークでおこなった「自分が仕事を通じて実現したいと思うこと」が、「自分を取りまく環境の動向にあっているのか、周囲の人たちの期待にあっているのか」という観点で、点検してみてください。
例えば、ある人は、環境の動向を自分なりに見きわめた結果、自分の実現したいことに制約があると気づき、その制約の中でいろいろな可能性を模索しながら自分のやりたいことを軌道修正するかもしれません。
また、ある人は、周囲の期待を改めて感じて、これからやりたいことの優先順位を変えるかもしれません。
あるいは、別の人は、いろいろ考え抜いた結果、自分の実現したいことを優先して前に進めようと思うかもしれません。
いずれの場合であっても、環境の変化に気づき、周囲の人たちの期待と、自分の望むこととの間で現実的な折り合いをつけながら、よりよい決定をしていくことが重要だといえるでしょう。
環境から自分が受ける影響を知るだけでなく、自分に関係する人たちが受ける影響について思いをはせ、その人たちから自分は、今後どのようなことを期待されるのか(あるいは、いま期待されている内容が、今後どう変化していくか)を知るのも、私たちにとって大切です。
なぜなら、「周囲の人たちから、必要とされ、期待されている何かを自分は持っているのだ」と気づいたとき、自分が今後しなければならないことが見えてくるかもしれないからです。
そして、前回のワークでおこなった「自分が仕事を通じて実現したいと思うこと」が、「自分を取りまく環境の動向にあっているのか、周囲の人たちの期待にあっているのか」という観点で、点検してみてください。
例えば、ある人は、環境の動向を自分なりに見きわめた結果、自分の実現したいことに制約があると気づき、その制約の中でいろいろな可能性を模索しながら自分のやりたいことを軌道修正するかもしれません。
また、ある人は、周囲の期待を改めて感じて、これからやりたいことの優先順位を変えるかもしれません。
あるいは、別の人は、いろいろ考え抜いた結果、自分の実現したいことを優先して前に進めようと思うかもしれません。
いずれの場合であっても、環境の変化に気づき、周囲の人たちの期待と、自分の望むこととの間で現実的な折り合いをつけながら、よりよい決定をしていくことが重要だといえるでしょう。
(2008年9月22日)