第1回 住まいの工夫とは?
「住まいの工夫」と聞いて何を思い浮かべますか?
住環境の工夫、住まいの工夫というと、手すりを付けたり段差を無くすなどの住宅改修・住宅改造、福祉用具である車いすのレンタルなどを思い浮かべられる方も多いのではないでしょうか。
私たちが考える「住まいの工夫」には、もちろん住宅改修を行ったり福祉用具を使用することも含まれています。加えて、私たちが強調したいのは、既存のものを使いやすくカスタマイズすること、家具の配置を工夫してみること、整理整頓など暮らしの工夫を含めた住まいの工夫の重要性です。ひとりひとりに合わせた細やかな工夫が認知症の方ができることを支える助けになったり、生活の楽しみを見出すきっかけになるなど、認知症の方の生活を支える大きな役割を果たしていると考えています。これは、認知症の方が生活するお宅に訪問し、住まいの工夫を紹介していただいて改めて大事であると気付いた視点です。
私たちが考える「住まいの工夫」には、もちろん住宅改修を行ったり福祉用具を使用することも含まれています。加えて、私たちが強調したいのは、既存のものを使いやすくカスタマイズすること、家具の配置を工夫してみること、整理整頓など暮らしの工夫を含めた住まいの工夫の重要性です。ひとりひとりに合わせた細やかな工夫が認知症の方ができることを支える助けになったり、生活の楽しみを見出すきっかけになるなど、認知症の方の生活を支える大きな役割を果たしていると考えています。これは、認知症の方が生活するお宅に訪問し、住まいの工夫を紹介していただいて改めて大事であると気付いた視点です。
住まいの工夫は人それぞれ
私たちは、住まいの工夫とは「在宅生活や在宅ケアを支える住まいの工夫すべて」ととらえています。
認知症の方が生活するお宅への訪問を重ねるなかで、住宅改修を行うときのポイント、お金をかけなくてもできる工夫、上手くいかないと判断したらすぐに止められる工夫など様々な工夫から多くを学びました。
ただし、同じ条件の住宅はありませんし、住んでいる人の状況も違います。特に、認知症の方の場合、現れる症状に個人差が大きいため、Aさんには上手くいった工夫が必ずしもBさんにとっても上手くいくとは限りません。また、アルツハイマー病の場合などは認知症の進行に合わせた住まいの工夫を行う難しさもあります。「どのような方でもこの住まいの工夫を行えば快適に暮らせる」という工夫を見出すことが難しいのです。
とはいえ、実践されている工夫には、他の方にも役立つ可能性のある工夫もあります。「いま困っていること」に対する解決策が複数あれば、幾つかの方法・アイデアの中から現在の状況に合わせた住まいの工夫を選ぶことができる可能性が高まります。様々なアイディアから、認知症の方やご家族が「住まいの工夫で、住みやすく!」を実践していくお手伝いができればと願っています。1年間どうぞお付き合いください。
認知症の方が生活するお宅への訪問を重ねるなかで、住宅改修を行うときのポイント、お金をかけなくてもできる工夫、上手くいかないと判断したらすぐに止められる工夫など様々な工夫から多くを学びました。
ただし、同じ条件の住宅はありませんし、住んでいる人の状況も違います。特に、認知症の方の場合、現れる症状に個人差が大きいため、Aさんには上手くいった工夫が必ずしもBさんにとっても上手くいくとは限りません。また、アルツハイマー病の場合などは認知症の進行に合わせた住まいの工夫を行う難しさもあります。「どのような方でもこの住まいの工夫を行えば快適に暮らせる」という工夫を見出すことが難しいのです。
とはいえ、実践されている工夫には、他の方にも役立つ可能性のある工夫もあります。「いま困っていること」に対する解決策が複数あれば、幾つかの方法・アイデアの中から現在の状況に合わせた住まいの工夫を選ぶことができる可能性が高まります。様々なアイディアから、認知症の方やご家族が「住まいの工夫で、住みやすく!」を実践していくお手伝いができればと願っています。1年間どうぞお付き合いください。