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ケアマネジャーの実践に活かすヒント集

 本連載は、2007年に『ケアマネジメント実践ノート』として連載した内容をリニューアルして再掲するものです。あれから15年がたち私たちの実践には、変わったこともあれば、変わらずに大事なこともあります。
 コロナ禍もあって、大変さが増すばかりのケアマネジャーの仕事ですが、大変さ以上の魅力がつまった仕事でもあります。「難しい……」を少しでも「面白い!」に変えていけるヒントをお伝えしていきたいと思いますので、最後までお付き合いくださいませ。


第1回 自己紹介! この連載で伝えていくこと!

吉田光子

郡山ソーシャルワーカーズオフィス代表。ソーシャルワーカーとして病院、特養、老健、在宅介護支援センター、居宅介護支援事業所等に勤務した後、独立。個人・グループに対するスーパービジョンや各種研修の講師等を行う。

自己紹介!

 はじめまして! 吉田光子です。ケアマネジャーとして仕事を始めたばかりの皆さん、「こんなはずじゃなかった」なんて思っていませんか? ケアマネジャーは苦労もあるけれど、それだけやりがいのある、それにとっても素敵な体験をさせてくれる仕事です。この連載をとおして、皆さんがケアマネジャー、そして相談援助という仕事を楽しく元気に続けていけるように、仕事と人生の先輩として、ちょっとしたお手伝いができたら、と思っています。どうぞよろしくお願いします。
 私は医療ソーシャルワーカー(MSW)から出発し、以来、相談援助の仕事にずっと従事してきました。介護保険が誕生した頃には、在宅介護支援センターの相談員として勤務しており、第1回の介護支援専門員実務研修受講試験にトライして合格後、平成11年の秋から居宅介護支援事業所に配置され、介護保険スタート時の怒涛の日々を経験しました。そこで3年の実務を経験した後、独立し、現在は、各地で個人・グループのケアマネジャーに対するスーパービジョンやさまざまな研修の講師などを仕事にしています。
 また、私はこれまでに3冊の書籍を出しています(下記にまとめて掲載)。そこで書いてきたエッセンスをこの連載でも伝えていきたいと思いますので、興味を持っていただけましたら、手に取ってもらえると嬉しいです。

この連載で学んでほしいこと

 この連載では、仕事の具体的な場面を手がかりにしながら、ケアマネジャーに必要な基本的視点(心構え)やケアマネジメント実践のヒント、そしてステップアップのコツを紹介していきたいと考えています。忙しさに追われて見逃しているかもしれないことに気づいたり、なかなか自分ではわからないウィークポイントを振り返ってもらえるような内容にしていこうと思います。
 相談援助の仕事は、これといった定型のものがないうえ、相手も変われば自分も変わる、とてもつかみどころがない仕事に思えてしまいます。私たちは、ついついどうすればよいのか「正解」を探したくなりますが、相談援助の仕事に絶対の「正解」はありません。たくさんある道のなかから一番正解に近い道を利用者さんとともに歩んでいくことしかできないのです。
 だからこそ、より正解に近い道を見逃さずに発見し、利用者さんに提案していけるようなケアマネジャーを目指しませんか。「あなたがケアマネジャーでよかった」そう言ってもらえたなら、きっと「ケアマネジャーの仕事って面白い!」と思えるはずです。そんなキラキラした時間を持つために、一緒に学んでいきましょう。

〔編集部注〕

「こんなはずじゃなかった」:第2回第3回参照

医療ソーシャルワーカー(MSW):MSWの仕事は「医療機関で働く」参照

〔吉田光子先生の著作〕

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