仕事と介護の両立(ワーク・ライフバランス)2
2008年03月27日 09:00
昨年、中央法規で出した『故郷の親が老いたとき』では、さまざまな遠距離介護者をとりあげています。冒頭で紹介したのは、仕事も介護も、海外旅行も、飲みに行ったりの遊びも大切にするようこさん。2人の息子も育てました。
彼女は故郷でひとり暮らしする老親に対し、「生きてくれているだけでいい」とは思えないといいます。えんえんと続く通いの介護は負担にもなっているのです。
彼女を描こうとしたとき「あれも、これもやってシンドイのは当たり前。欲張り過ぎなんじゃ…」と一瞬考えました。
けれども書いていくうちに、彼女こそ等身大の正直な女性の姿だと思えたのです。
仕事だけ…、介護だけ…、育児だけ…、って選べないのが生きるということなのではないでしょうか。
そのときどきで、もっとも大切だと思うことを選びながら生きていく。