失敗したら
仕事でも私生活でも、何かに取り組む時にふと頭をよぎる言葉があります。
「失敗したらどうしよう」「うまくできるかな」「自分にできるのだろうか」「前もうまくいかなかったしな」という迷いや不安です。私自身、一番大きな不安があったのは、起業をしようか考えていた時です。
その時に、背中を押してくれた言葉があります。
「挑戦した後の失敗より、何もしない事を恐れろ」本田総一郎
介護の仕事をしていると、多くの利用者の死が身近にあります。入浴介助やデイの送迎時など、個別で対応する時に話すと「ああしておけば良かった」「こんなことすれば良かった。けどもう年だし」等と言う利用者がいます。挑戦しなかったことに対して後悔しているんだと思います。
もし、そういった後悔を抱えている高齢者が、1日でも20代、30代に戻ることができたら、どんなことに挑戦するのでしょうか。そう考えると勇気が湧いてきます。
失敗できることは、何かに挑戦できる資格が多いということだと感じます。人は失敗すると、その原因になったことを避けてしまうことが多くあります。私自身そうした経験があります。
「失敗しないコツは、何もしないこと」
何かでそんな言葉を耳にしたことがあります。仕事で失敗し、上司やお客さまから怒られたり、叱られる。やはり自分はダメなのか? 迷惑をかけているのか?
失敗して気持ちがいい人はいません。そう感じるのは当然です。しかし、そこからどうするのか? 失敗したあとが大事です。
「向いていない仕事だったから」「自分のやるべきことではなかったから」「忙しくて自分の行うべきことではなかったから」等、他に原因を求め、挙句の果てに叱った相手を憎み、自己を正当化しがちです。そういったこともあるかもしれませんが、それは「他責の念」のみで成長できないように感じます。
自分が失敗したという事実に変わりはありません。それを経験として、成長のきっかけにするためには、松下幸之助さんの残してくれた言葉が勇気を与えてくれると思います。
「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。 成功するところまで続ければ、 それは成功になる」
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