動画でわかる!
TEACCHプログラムに基づく
「自立課題」の作り方と実践のポイント
第3回
音を感じよう!(ファイリング課題)
2025年2月17日
「自立課題」は、TEACCHプログラムの実践手法の一つで、特別支援学校や福祉施設において自閉症や知的障害のある方々の日課・プログラムの軸となるものです。本連載では、身近で手軽な素材を使った自立課題を紹介します。
【執筆】
林大輔
社会福祉自法人大府福祉会 たくと大府 施設長
社会福祉士、公認心理師
TEACCHプログラム研究会愛知県支部代表
自閉症・行動障害をもつ方々を支援する現場の最前線で日々実践に携わる。これまでに製作した自立課題の数は400点以上。
こんな人に
〇「音」という概念の理解が難しい人
〇知的障害が重度で活動メニューの少ない人
〇衝動性が高く集中力の続かない人
ここに注目
〇目に見えないものを見える化して、音のイメージを掴んでもらうことができます
〇どこに何を貼っても正解なので、エラーレスで完成できます
やり方
ステレオから音楽が流れています。音符のイラストを面ファスナーに貼り付けて、全体に音が広がっている様子を表現します。
ゴール
音符イラストの形はバラバラですが、貼る場所は決まっていません。すべての音符イラストを貼り付けます。
視覚的構造化を盛り込む作り方
視覚的指示
パーツが音符イラストしかないので、貼るのだろうとわかります。
視覚的明瞭化
面ファスナーが密集しない間隔で貼られているので見つけやすいです。
視覚的組織化
面ファスナーを使うことで、貼られた音符に浮遊感が出ます。
作り方のポイント
音の広がりを表現したいので、奥から手前に向かって広がっていくような貼り方をします。
次回予告
次回は、「のぼりを立てよう!」を紹介します。
もっと自立課題を知りたい方は
中央法規出版からは以下の書籍を刊行しています。
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