動画でわかる!
TEACCHプログラムに基づく
「自立課題」の作り方と実践のポイント
第2回
心電図ってなあに? (マグネット課題)
2025年1月17日
「自立課題」は、TEACCHプログラムの実践手法の一つで、特別支援学校や福祉施設において自閉症や知的障害のある方々の日課・プログラムの軸となるものです。本連載では、身近で手軽な素材を使った自立課題を紹介します。
【執筆】
林大輔
社会福祉自法人大府福祉会 たくと大府 施設長
社会福祉士、公認心理師
TEACCHプログラム研究会愛知県支部代表
自閉症・行動障害をもつ方々を支援する現場の最前線で日々実践に携わる。これまでに製作した自立課題の数は400点以上。
目的
〇心電図検査とは何か?を知りたい人に
〇検査の予行練習が必要な人に
ここに注目
〇マッチングのスキルを活かして心電図とは何かを学ぶことができます
〇検査で何が行われるのかを自立課題を通して伝えることができます
やり方
マグネットをイラストの印の箇所に貼り付けていきます。印はマグネットのサイズにピッタリで、複数貼り付けても干渉しない距離感になっています。
ゴール
すべての印の上にマグネットを貼り付けることができたらゴールとなります。
視覚的構造化を盛り込む作り方
視覚的指示
人のイラストに印があり、マグネットを貼るのだろうとわかります。
視覚的明瞭化
印は青色で、人の肌の色の上でも目立つ色になっています。
視覚的組織化
人のイラストの上に、すべてのマグネットが収まります。
作り方のポイントやヒント
人のイラストを使っていますが、実際の自分の写真を撮って使ってもよいでしょう。
次回予告
次回は、「音を感じよう!」を紹介します。
もっと自立課題を知りたい方は
中央法規出版からは以下の書籍を刊行しています。