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相談支援専門員の書類づくり

【記入例あり】サービス等利用計画の書き方

この記事では「サービス等利用計画をどう書けばよいかわからない」とお悩みの方に向けて、書き方のポイントと記入例をご紹介します。

目次

サービス等利用計画の書き方のポイント

障害者総合支援法にもとづいて制度化されている「サービス等利用計画」の作成。
ここでは、その書き方のポイントを、3つにしぼってお伝えします。

❶ 本人の言葉を使って書く

利用者さんやご家族の生活に対する意向(希望する生活)を、できるだけ具体的に記述しましょう。

計画は、形式ばった言葉で記入する必要はありません
本人の言葉を使って、本人らしさを表現することが大切です

そうすることで、利用者さんやご家族への計画内容の説明がスムーズになります。
また、行政や関係機関の人にも伝わりやすくなり、連携もしやすくなります。

❷ 支援目標を明確にする

利用者さんの現状や課題、長期的な展望などをふまえて、どのような支援を行っていくかの方針を具体的に記述しましょう。

支援目標は、

  • ・本人がやってみたいと思えるもの
  • ・達成可能なもの
  • ・達成時期や評価方法が明確なもの

を設定することが求められます。

それとともに、「利用者さんやご家族の不安や疑問に答えられるものになっているか」という視点も大切です
利用者さんやご家族と話し合い、納得してもらえる目標をかかげましょう。

❸ サービスの種類や内容等を適切に記載する

利用者さんのニーズや支援目標に沿って、利用するサービスの種類や内容、量(頻度や時間)を決めましょう。

サービスの選択や支給量の決定にあたっては、なぜそのサービスと支給量が必要なのかを説明できるようにしておくことが大切です

また、利用者さんの生活全体(趣味や余暇の過ごし方など)を見据え、フォーマルなサービスだけでなく、インフォーマルなサービスも検討するようにしましょう

サービス等利用計画は、利用者さん・ご家族の希望や目標を実現するための大切なツールです。
実際にサービスを提供する事業者や機関とも協力して、利用者さんやご家族にとって最適な計画を作成できるように力を尽くしましょう。

サービス等利用計画の記入例

ここでは、日本相談支援専門員協会が編集した『相談支援専門員のための 腑に落ちる「サービス等利用計画」&「モニタリング報告書」のつくり方』(中央法規出版、2023年)のなかから、記入例をひとつご紹介します。

先に解説した「書き方のポイント」がどのように反映されているか、確認してみてください。

※画像をクリックすると拡大画像がご覧いただけます。

もっと深く学びたい方には、コチラの本がおすすめ!

『相談支援専門員のための 腑に落ちる「サービス等利用計画」&「モニタリング報告書」のつくり方』

(監修)日本相談支援専門員協会
(発行)中央法規出版

「サービス等利用計画」と「モニタリング報告書」の書き方の指南書。計画作成からモニタリング後の修正までの、相談支援の一連のプロセスを学べます。

『相談支援専門員のための「サービス等利用計画」書き方ハンドブック』

(監修)日本相談支援専門員協会
(発行)中央法規出版

「サービス等利用計画」を初めて書く人におすすめの本。アセスメントや計画立案段階における困りごとを解き明かします。