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今月のおはよう21

おはよう21

介護専門職の総合情報誌『おはよう21』最新号の内容をご紹介します。

介護現場の生産性向上 今日からできる“4つの改善”

『おはよう21』2024年8月号から、特集(介護現場の生産性向上 今日からできる“4つの改善”)の内容を一部ご紹介いたします。

多くの施設で取り組み始めた「生産性向上」。
人材確保が困難になるなか、「業務の負担を減らしつつ、ケアの質をアップする」というゴールは、現場としても実現したいものです。

しかし、いざ生産性向上の取り組みをしようとしても、「まずは何から始めればよいのか」「新しいことを始めるとかえって負担が増える」などと戸惑いがちではないでしょうか。

本特集では、今日から取り組める4つの改善ポイントをお伝えします。


生産性向上のための“4つの改善”

改善❶ 情報共有――必要な情報が確実に伝わるようにする

こんな状態ではありませんか?

Before

ほかのスタッフの居場所・作業がわからないことで、余計な時間を使っている

After

ルール化されたセリフを使い、スタッフ同士の居場所・作業が共有されている

初めに着手したい情報共有の改善

生産性向上の取り組みのうち、最も着手しやすいのが、情報共有の改善です。
そのなかでもすぐに取り組んでほしいことが2つあります。

1つ目が「居所不明」をなくすことです。
「スタッフの居場所がわからない」という状態をなくすことで、人探しの時間を省くことができます。

2つ目は、「作業不明」をなくすことです。
たとえば、現場に入っていたリーダーが隙間時間にデスクワークを始めたとします。
そのとき、リーダーが何の作業をしているのかを周りのスタッフが知らなければ、声をかけてよいのか、リーダーの穴を埋めなければいけないのか、判断できません。
迷う時間が生まれます。

「居所不明」「作業不明」をなくすためには

「居所不明」「作業不明」の状態をなくすためには、情報共有を徹底することが大切です。

たとえば、日々の動きが流動的な施設長などは、スタッフの目につきやすいホワイトボードに「○時~○時、外回り」など、今日のスケジュールと業務内容を書くだけでも、大きく改善することができます。

現場のスタッフ同士であれば、声かけをひと工夫するだけでも十分に効果を発揮します。セリフの“型”をルール化してしまうのがよいでしょう(表2)。

たとえば、業務分担をする際に「あなたには〇〇をお願いしてもよいですか?」という声かけをすることがあると思います。
この声かけの後に「私は〇〇をします」と自分の状況も付け加えると、お互いに相手の動きを把握できます。

一時的に持ち場を離れる際には、行き先だけでなく、おおよその所要時間も伝えましょう。

スタッフ全員でこのような声かけを徹底すれば、人を探したり、誰かが行った業務を知らず
に繰り返してしまうといったミスがなくなります。

続きは本誌でご覧いただけます。

執筆
糠谷和弘
株式会社スターコンサルティンググループ 代表取締役……1
近藤麻耶
株式会社スターコンサルティンググループ 経営コンサルタント……2

以上は、『おはよう21』2024年8月号の特集の内容の一部です。このほかにも本誌では、下記のトピックを取り上げ解説しております。ぜひお手に取ってご覧ください。


特集

これだけは押さえたい 認知症の医療・ケア・制度の重要ワード80

  • 1 人手不足の最善の解決策 生産性向上
  • 2 生産性向上のための“4つの改善”
『おはよう21 2024年8月号』
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