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再録・誌上ケース検討会

このコーナーは、月刊誌「ケアマネジャー」(中央法規出版)の創刊号(1999年7月発刊)から第132号(2011年3月号)まで連載された「誌上ケース検討会」の記事を再録するものです。
同記事は、3人のスーパーバイザー(奥川幸子氏、野中猛氏、高橋学氏)が全国各地で行った公開事例検討会の内容を掲載したもので、対人援助職としてのさまざまな学びを得られる連載として好評を博しました。
記事の掲載から年月は経っていますが、今日の視点で読んでも現場実践者の参考になるところは多いと考え、公開することと致しました。


第7回 親子関係の複雑なケースの退院支援を考える
(2005年2月号(2005年1月刊行)掲載)

スーパーバイザー

高橋 学
(プロフィールは下記)

事例提出者

Jさん(精神科ソーシャルワーカー(PSW))

提出理由

 本ケースは、あらゆる点において(クライアントの生活能力、判断能力、生活史、家族の存在、友人の存在等)見えづらく、支援する際にやりづらさを感じたケースだった。
 医療につながったこのクライアントが、今後の生活を再構築していくために、ソーシャルワーカーとしてクライアントの何を信じ、サポートシステムを見つけ、クライアント自身が安心して残りの人生を送れるスタートに立つことを応援できるのか確信がもてなかった。今回はそこを発見できたらと思い、提出した。

プロフィール

高橋 学(たかはし まなぶ)

1959年生まれ。早稲田大学大学院博士後期課程満期退学。東邦大学医学部付属大森病院、北星学園大学を経て昭和女子大学大学院福祉社会研究専攻教授。専門は、医療福祉研究、精神保健福祉学、スーパービジョン研究、臨床倫理など。