利用者・家族・職員から信頼される 身だしなみ、表情、挨拶の基本を押さえよう
利用者・家族・職員から信頼される
身だしなみ、表情、挨拶の基本を押さえよう
介護職が適切なケアを行うためには、身体介護のスキルを高めることはもちろん、それ以前に、利用者・家族と信頼関係をつくる必要があります。その際に求められるのが、マナー・接遇です。相手を心地よくするために、介護職が押さえておくべきマナー・接遇の基礎知識を紹介します。
1.介護現場で求められるマナー
介護職は利用者の不安を和らげ、安心感を与える存在であることが求められます。相手に好印象を与え、信頼関係を築くためには、 マナーと接遇 が欠かせません。
メラビアンの法則によると、初対面の人の印象は 見た目(視覚情報) が55%を占めるとされています。つまり、身だしなみや表情、態度といった見た目が第一印象を大きく左右するのです。
2.身だしなみの基本
いくら丁寧に話していたとしても、見た目の印象が良くなければ、利用者や家族に信頼感や安心感を与えることはできません。そして、不快な印象を与えてしまうと、相手は心を開いてくれなくなるおそれがあります。
以下のチェックリストは、人を不快にさせないための基本事項です。まずは、これができているかを確認しましょう。
3.表情の基本
笑顔は相手の「不安感」「警戒心」を取り除き、心を和ませます。その場に合った、豊かな表情を心がけましょう。無表情は禁物です。
今、介護業界で人材育成に携わる人が頭を抱えていることの一つが、「いつもつまらなそうな顔をして仕事をしている職員」の存在です。いつもつまらなそうな顔をしている、顔が怖い、無表情な人にかかわりたいと思う利用者や家族はいないでしょう。
その悪影響は、利用者にはもちろん、一緒に働く仲間にも出てきます。だからこそ、自分自身の顔の表情を今一度意識することが重要です。
ポイント
- ・その場に合った豊かな表情を心がける
- ・アイコンタクトを大切にし、自分自身の目がどう見えるのかを確認してみる
- ・マスク着用時は、やさしい眼差しが伝わるよう、目の周りの動きも意識する
4.挨拶の基本
挨拶は人間関係をつくる第一歩です。人柄や気持ちも表れるものでもあります。
利用者とかかわるときは挨拶から始まります。職員同士でもお互いに挨拶し合うことで、気持ちよく仕事に臨めるでしょう。自分から声をかけることを意識してみてください。
5.まとめ
介護現場において、マナーと接遇は、利用者や家族との信頼関係を築くための重要な要素です。相手を不快にさせない言動を心がけ、敬意と思いやりの心をもって接することが大切です。
もっと知りたい方に! おすすめ書籍
本記事で紹介しているのは、マナー・接遇のスキルのごく一部です。詳しいことを学びたい方は、下記書籍をご参照ください。