今月のケアマネジャー
介護専門職の総合情報誌『ケアマネジャー』最新号の内容をご紹介します。
―会議や事例検討会がうまくいく!―
―“プロ直伝” すぐに使えるファシリテーション・スキル30
『ケアマネジャー』2023年6月号から、特集(会議や事例検討会がうまくいく! “プロ直伝”すぐに使えるファシリテーション・スキル30)の内容を一部ご紹介いたします。
サービス担当者会議をはじめ、事例検討会や研修のグループワーク、事業所内の会議など、ケアマネジャーは進行役である“ファシリテーター”を任されることが少なくありません。
ファシリテーターとして押さえておきたい、今すぐ実践できる30のスキルをファシリテーションのプロがわかりやすく解説します。
プロ直伝! すぐに使えるファシリテーション・スキル30 ―準備編―
スキル01 会議の類型にかかわらず、「意思決定」を行う場だと意識する
私たちが日常的に行う会議は、大きく次の3つに分類されます。
①意思決定会議
参加者が意見を出し合い、決裁者(管理者等)が意思決定する会議(経営会議など)
②報告会議
情報共有を行う会議(連絡会議、定例会議など)
③アイデア出し会議
参加者が知恵やアイデアを出し合うディスカッション会議(商品開発会議、事例検討会など)
これらの会議に共通していることがあります。それは「限られた時間で意思決定を行う」ということです。
①意思決定会議は言わずもがなですが、②報告会議においても何も決めていないわけではありません。必ず、「次回の会議には〇〇を報告してください」と意思決定しているはずです。また③アイデア出し会議においても、アイデアを出すだけでなく、絞り込みや整理する過程で意思決定がなされています。
この意思決定という目標に向けて会議をリードするのは、ファシリテーターの重要な役割です。その会議においてどのような意思決定が必要かを意識して会議の準備を進めましょう。
スキル02 アジェンダ(予定表)で会議のゴールを明確にする
生産性のある会議にするためには、その会議の目的・ゴールを参加者で共有することが大切です。
それらが明記されたアジェンダ(予定表)を用意することが重要なのですが、私がアドバイスしてきた1,000以上の企業のなかには、アジェンダが存在せず、目的やゴールが不明確な会議が月間の会議の4割を占めている企業もありました。
スキル03 アジェンダのフォーマットを統一する
アジェンダのフォーマットには、次の5項目を設けると、進捗管理や議事録作成を行いやすくなります(図)。
- ①議題(タイトル):会議で「何を決めるのか」を端的にまとめる
- ②概要: ①を具体化した内容を記載する
- ③結論: ①に対する意思決定の内容が入る
- ④ネクストステップ: ③を受けて、次にとるべき行動や期日を記載する
- ⑤担当者:誰が④を実行するのかを記載する
※①②は会議前に、③④⑤は会議終了後に記入する
現場で活かすポイント
サービス担当者会議で決まった目標等を整理する
たとえば、サービス担当者会議では、アジェンダのフォーマットを下図のように活用できます。
「結論」は、「到達目標」と言い換えるとイメージが湧きやすいでしょう。総合的な援助の方針や長期目標・短期目標として決まったことを記載します。
スキル04 以降のスキルは、本誌(ケアマネジャー2023年6月号)をご覧ください。
執筆:前田鎌利
一般社団法人 プレゼンテーション協会 代表理事
編集協力:中村匡宏
横浜市六浦地域ケアプラザ地域包括支援センター 主任ケアマネジャー
以上は、『ケアマネジャー』2023年6月号の特集の内容の一部です。ぜひお手に取ってご覧ください。
特集
Chapter 1
ケアマネジャーにとってのファシリテーション・スキル
Chapter 2
プロ直伝! すぐに使えるファシリテーション・スキル30
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