山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術
超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。
- プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)
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介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)、『介護リーダー必読! 元気な職場をつくる、みんなを笑顔にする リーダシップの極意』(中央法規出版、2021年)がある。
「さくら」
寒い日、暖かい日、嵐のような風の強い日など、変動の激しい天候を繰り返し、春を迎えます。
まもなく3月が終わります。桜が咲き始めました。
春の陽気は変わりやすく、せっかく咲いた桜が雨や風によって散ってしまうことも多いです。
満開の綺麗な桜を見られる時間は短い。だから余計に桜の美しさが儚いものに感じられるのかもしれません。
年齢を重ねるのと並行するように、つらいことが多くなった気がします。それは、つらいことに耐えられるようになったからでしょうか。高齢者の方たちと接しながら、きっとたくさんのつらいことを乗り越えてきたのだろうな…と思います。私などとは比較にならないでしょうけれど、少しでもこれまでの苦労が報われてほしい。長生きした甲斐があった…、頑張ってきた甲斐があった…、そう思ってほしい。そう思っていただけるお手伝いができれば、と思います。
桜は大好きです。
みんなが咲くのを楽しみに待っていて、桜はみんなの期待に応えようとしているかのように、美しい姿を見せてくれます。
桜が咲き始めると、みんなその美しさに自然と顔を上げます。自然と笑顔になります。
つらいことが多い世の中ですが、顔を上げて、前を向いて、笑顔で生きていきたいです。
もうどうにもならない…。そんなつらいことが起こったとしても、顔を上げて、あきらめずに生きていくことが大事です。
今日がとってもつらい日だったとしても、明日はきっといい日になる。今日よりきっと…。そう思って生きていくのが人生のような気がします。
コロナ禍で、お花見も難しくなってしまいましたね。
満開の桜の下で、場所取りをして、レジャーシートを敷いて、みんなでお酒を飲んだり、大笑いしたりしていたことが遠い昔のことのように感じられます。
通勤時の電車の窓から、車の窓から、自転車に乗りながら、みなさんの眼に映る桜はどのようなものでしょう。
春は旅立ち、出発の季節。
桜を見上げて、顔を上げて…。みなさんの新しいスタートを応援しています。
著書のご案内
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山口晃弘氏の著書が弊社より発行されています。
テーマは、介護現場の「リーダーシップ」と「人材育成」です。現場の職員から「一緒に働きたい!」と思われる人気者リーダーになるために、役立つ知識、使えるツール、心揺さぶられるエピソードが満載の一冊です。現場のリーダーからも「この本に出会えてよかった」「求められているリーダーについて深く理解できた」「実践にもすぐに役立つ」など、嬉しい感想を頂いています。ぜひ、ご一読ください!
介護リーダー必読!
元気な職場をつくる、みんなを笑顔にする リーダーシップの極意
定価 本体2,000円(税別)
A5判、218ページ
ISBN978-4-8058-8278-8