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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)、『介護リーダー必読! 元気な職場をつくる、みんなを笑顔にする リーダシップの極意』(中央法規出版、2021年)がある。

「夢とロマンと闘いの旅人」

 私の勤務する社会福祉法人敬心福祉会の小林光俊理事長は、学校法人敬心学園の理事長としても、30年以上にわたり、多くの福祉人材の育成、輩出を行ってまいりました。
 福祉の世界で私が最も尊敬し、憧れる人です。
 その小林理事長が、この度、「東京保健医療専門職大学」を開学することになりました。東日本初の理学療法・作業療法の専門職大学です。

 専門職大学とは、各分野でリーダーになれる人材を育成する実践的な職業教育を行う学校です。その名から、専門学校と大学の中間のような印象を持たれますが、そうではありません。「大学」という枠組の中に設置されます。卒業すると「学士(専門職)」を付与され、授業では大学で学ぶ教養に加え、現場に精通した実務家教員から実践的教育を受けられます。また、企業などで長期にわたる実習ができたり、産業界と密接した学びを得られることから、将来、現場におけるリーダーとしてけん引できる人材が輩出されることが期待できます。

 1月31日に、開学記念式典がヒルトン東京で盛大に行われました。各界の著名な方々が駆けつけていることからも、理事長の人脈の広さがうかがえます。ご挨拶される方々が皆さんおっしゃっていたのは、理事長の「情熱」でした。福祉にかける情熱、社会貢献、人材育成にかける情熱が、狭き門である専門職大学の開学につながったのだと感じます。
 理事長は「これからの社会には、自分の考えを持つだけでなく、他者の異なる考えを受け入れて共感し、相互の違いを明確にしたうえで、自らの行動を選択できる人材が求められています。私どもは、このように多様な視点を持った専門職の育成に責任を持って取り組んでまいります。新しい保健医療の未来を切り拓く意欲と志を併せ持った皆様と、共に学ぶ日を楽しみにしております」とメッセージを送っていました。

 世の中は、ダイバーシティと言われながら、実際は他者否定、バッシングが横行し、自分と同じ価値観の者たちだけでまとまる人がほとんどです。
 そんな世の中で、グローバル人材を育て、日本の福祉を世界に発信することにチャレンジする理事長のバイタリティはとても76歳とは思えません。
 見果てぬ夢を見続ける小林理事長は、夢とロマンと闘いの旅人です。

 理事長は挨拶のなかで何度も「チャレンジ」という言葉を使っていました。
 私は小林理事長の弟子(そう思っていただけているか分かりませんが…)として、チャレンジする気持ちを常に忘れず、この国の福祉の発展のために、全力で取り組んでいく所存です。


☆イベントのお知らせ☆

 令和2年2月16日(日)千歳敬心苑でイベントを行ないます。
 テーマは「認知症1000万人時代に何が起きるのか」です。
 これからの家族・地域・社会のあり方を「わが事」として一緒に考えます。
 是非ご参加ください。
 お申し込み・お問い合わせはこちらまで。http://www.keisinen.or.jp/chitose/cafe/index.html