山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術
超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。
- プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)
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介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)、『介護リーダー必読! 元気な職場をつくる、みんなを笑顔にする リーダシップの極意』(中央法規出版、2021年)がある。
「スケッター(若者よ、フキアレナサイ)」
サービス、組織、業界そのものが未来永劫続いていくには、若い人たちに興味関心をもたれなければむずかしいです。
介護業界も、いかにして若い人たちを巻き込んでいくか、これまでもさまざまな取り組みがされてきました。
この度、若者が自らその挑戦に乗り込んできました。
鈴木亮平さんが代表を務める株式会社プラスロボ。彼は27歳。介護業界の人手不足をいかにして解消するか、真剣に考え、彼はスケッターという仕組みを生み出しました。
介護施設などの業務で、介護職でなくてもできるような仕事をスケッターに委託する。付き添いがもう一人いれば外出できるのであれば、その一人になる。また特技などを活かして、ご利用者に喜んでいただいたり、寄り添ってもらったり。
これを事業として成立させたのが鈴木さんです。スケッターの登録者数は若者を中心にすごい勢いで増え続けています。
しかし、スケッターで来ていただいた方への報酬は驚くほど安価です。
鈴木さんと共にスケッターを運営するセールスマネジャーの土光雅代さんは言います。「若い人たちはお金で心が動く人より、人の役に立てる、社会の役に立てることに心動かされる人が多いと感じます。スケッターはマッチング。人材を求めている施設側と、人の役に立ちたいと思っている若者をつなぐ役割。それがスケッターです」
実際に私の勤務する施設でも、スケッターの若者たちが協力に来てくれています。
みんな積極的に「何かほかにできることありませんか?」という姿勢で働いてくれます。とても好感がもてます。
しかし、こういった若者の挑戦を否定的に言う人もいるようです。
そういうの、やめましょう。
昔、何かの歌であったように、闘う人を闘わない奴らが笑うようなものです。
代表の鈴木さんが見据える「一億総福祉人社会」。
介護業界のチカラになりたくて立ち上がった若者たちが、社会全体を救うようになる日は、そう遠くないかもしれません。
私は若者たちの挑戦を応援します。
☆セミナーのお知らせ☆
令和2年1月24日(金)横浜でセミナーを行ないます。
新年第一弾で皆さまに元気を持ち帰っていただけたらと思います。
是非ご参加ください。
お申し込み・お問い合わせはこちらまで。
https://www.kanafuku.jp/plaza/seminar/detail.php?smn_id=2410