山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術
超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。
- プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)
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介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)、『介護リーダー必読! 元気な職場をつくる、みんなを笑顔にする リーダシップの極意』(中央法規出版、2021年)がある。
星空のメッセージ
3月は卒業のシーズンですね。
春は旅立ちの季節ですが、「卒業」という言葉は、どこかセンチメンタルになります。
先生、友達との別れ。学生時代にこのような経験をすることは、大人になっていく過程で必要なことなのだと思います。
ともに過ごす時間は永遠ではない。卒業という区切りを経験、積み重ねることで、このようなことを感覚的に学んでいくのでしょう。
時間や命には限りがあります。だから尊いものなのです。
高齢者介護、福祉の仕事をしていると、多くの別れを経験します。
ここでの別れは、永遠の別れ。魂の永遠性を信じて、本当の別れというものはないと考える人もいますが、実際に明日から姿が見えなくなる。会えなくなるのです。
大切な人がこの世にもういない。明日からもう会えない……こんなことを考えたことがありますか?
子供の頃、大切な人が亡くなると「星になった」と教わりました。
星空を見上げ、いくつもの星の中のひとつになったのだと思っていました。
春は別れの季節。いつかまた会える・・・。でも、明日から隣にはいない。
そんな別れがやってきます。
寂しい時は、空を見上げましょう。
どこにいても、どんなに遠くに離れていても、同じ空の下にいます。
もしかしたら、そのとき一緒に同じ空を見上げているかもしれません。
春は別れの季節。
いつかまた会える・・・
そのとき、あなたが幸せでありますように。
そのとき、私が成長していますように。
新しいスタート。
頑張ろう!