山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術
超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。
- プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)
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介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)、『介護リーダー必読! 元気な職場をつくる、みんなを笑顔にする リーダシップの極意』(中央法規出版、2021年)がある。
強い奴ほど笑顔は優しい
先日、かつての職場の部下である職員のはからいで、日本体育大学相撲部の稽古を見学させていただきました。
お年寄りは相撲が大好きな方が多いですね。今回の企画の話をすると、皆さん大喜びでこの日を心待ちにしていました。
しかし!迎えた当日。実際に見学に行くと、稽古場は凄い緊張感。さすがは日体大です。
大きな身体のぶつかり合いは、すごい迫力。相撲する人たちが、どれだけ努力していて、どれだけ強いのか、良く分かりました。
また監督の指導の下、学生達が礼節を重んじているのが見て取れます。
激しい稽古の中にも清々しさを感じました。
稽古終了後は、みんなでお昼ご飯。日体大相撲部名物のちゃんこなど、豪華な昼食をご馳走になりました。
さすがにすごいボリュームでしたが、お味も最高でした。
普段はそんなに食べない入居者さんたちが、次々おかわり。
アツアツのちゃんこをハフハフ。分厚いトンカツをモグモグ。
やっぱり豪快な皆さんとワイワイ楽しくだと、食事も進みますね。
稽古が終わればみんな気は優しくて力持ち。昔、私の好きな正義のヒーロー番組で「強い奴ほど笑顔は優しい。だって強さは愛だもの」という歌詞がありましたが、100㎏、150㎏の肉体を持つ若者達の笑顔といったら、本当に優しくて、人懐っこい。
入居者さんとお相撲の相手をしてくれたり(全力で押してもビクともしない。当たり前か(笑))、本当に楽しいひと時となりました。
80歳、90歳とご高齢になると、どうしても体力は低下します。
気力で生活している部分が大きいでしょう。
そういうご高齢の方だからこそ、楽しみや生き甲斐が必要なのではないかと思います。
帰りの車内の皆さんの充実した笑顔を見て、そう確信しました。
日体大相撲部の皆さん、貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました!
- お知らせ
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http://www.kangoiryo.com/seminar/201711/25-a-yamaguti.html
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