和田行男の婆さんとともに
「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。
- プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)
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高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。
地球人対応型共同生活支援を
新型コロナウイルスが、これまでにない猛威を振るっていますが、僕のところでもかなり影響が出てきています。
訪問系は人が不足して提供できない事態に至っていますし、入居系の事業所では、提供しないわけにはいかないなか、職員さんたちが入居者の生活支援のために、勤務変更や超過勤務で対応してくださっています。
第七波の特徴は、職員さんのご家族からの「感染陽性・濃厚接触者」となるケースが多く、子供さんからの感染も目立ちますね。
世の中が「withコロナ」で動きを止めることなくですから致し方ないと思いますが、医療現場、介護現場は不可欠な事業であり、止めないために必死の状況で、グループホーム職員全員が感染・陽性となり陽性の入居者を支援している「陽陽介護」の現状が報道されていましたが、改めて国民全体でサポートする施策が必要ではないでしょうか。
しかも今夏は異常なほど暑く、戦争のため、必要な電力等の供給体制に不安が生じていますし、その経費が膨れ上がっていますので「節約したいが節約すれば熱中症のリスクが上がる」事態で、これも国民生活の根幹を護る施策が求められるのではないでしょうか。
併せて何が原因かは別として、豪雨による被害も続出しています。東京でも死ぬかと思うほど暑い日の翌日、秋になったかと思うほど涼しい日に打って変わる「おかしな天候」で、「戦争をしている場合ではない地球の状態」を感じますが、氷河が解け、自然着火で火災が起こり、森林がびっくりする規模でなくなってきている現状を地球人全体で解決できる日がくるのでしょうかね。
「使えば未来はない」
と言い切っている国の代表者たちの知恵と工夫で、抑止力のためだけに核兵器に使うお金を回し合えば、いろんなことが短期間でできる気がしているのは僕だけではないでしょう。
新型コロナウイルスの次に人類を脅かす「菌」が登場することは間違いないでしょうし、いよいよ「地球人対応型共同生活支援策」が打ち出されることを願うばかりです。
写真
これは湖ではありません。瀬戸内海、「海」ですが、うねり(起伏)はあっても、こんな穏やかな凪のように「平和な世」を圧倒的人類は願っているのではないでしょうかね。