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和田行男の婆さんとともに

和田 行男 (和田 行男)

「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。

プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)

高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

自ら知ろうとするちびっこ、知ろうとしないおとな
どっちが大人?

ちびっこが努力の天才なのか、
大人がだらしないのか・・・。

 早起きなちびっこたちは、起きてくるなり「あつい、あつい」と言いながらパジャマのまま庭に飛び出していった。

 目的は、蝉(せみ)。

 アミを持ち出して捕まえようと必死になっている。

 でも、蝉だって「そう簡単に捕まってたまるか!」とばかりに、オシッコをちびっこのほっぺにひっかけて逃げて行った。

 ここから、ちびっこたちの努力家ぶりが発揮される。

 「オシッコをするってことは、セミさんにもおちんちんがあるのかなぁ」

 「セミには、おちんちんないよ」

 「じゃ、どうしてセミはおちんちんがないのにオシッコできるの」

 「図鑑で調べてみよう」

 片や大人。

 「聞いていませんでした」

 「知りませんでした」

 「考えたこともなかったです」

 そういやちびっこから、そんな言葉は聞いたことがない。

 考えさせられることばかりである。

写真

 ブログで何度かご紹介しています「災害支援法人ネットワーク:通称おせっかいネット」の総会を北海道で開催しました。年2回、ネットワークの仲間が、仲間が所在する土地に行って、いざという時支援に行くために所在地がイメージできるように、会員のおひざ元を回っています。

 この会は、いざという時に「あいつどうしているかな、あそこはどうなったかな」と、被災した相手(仲間)を描けることを大切にしているので、学びもしますが、一緒に遊びます。

 今年は、有珠山の噴火で被害を受けた特別養護老人ホームの法人代表から、その経験と教訓を聞かせていただきました。

 平時から「避難場所」まで想定しておくことの大切さと難しさ、トップリーダーの判断力・決断力の重要さを思い知らされました。

 遊びは、単なる飲み会だけではなく、釣り、ゴルフ、観光と思い思いに遊んで交流を深めます。僕は釣り。

 天候不順で、予定していた釣りコースは中止となりましたが、あらゆる手立てをとって、何とか釣りを決行することができました。

 一手二手三手くらいでは諦めないことも学びました。

 その船上から撮った一枚ですが、船の周りに寄ってきては、カモメも又、諦めることなく、ひるむことなく、知恵を使って食い物を僕らから漁ります。

 諦めないって“ステキなこと”ですよね。