和田行男の婆さんとともに
「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。
- プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)
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高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。
優先順位の変化
イギリス王室の王子が「公」より「私」を優先させたいと申し入れ、「公も私も」の二頭を追うのではなく「私になれ」と女王に優先順位を突き付けられた。
長く生きていると、当たり前のことだがその時間軸によって自分を取り巻く状況は変わってくる。
社会人になり始めの独身の頃は、「仕事一筋」で仕事に打ち込め、そこへの欲を第一優先にもてる。
時間に左右されずに職務を全うしようとすることもできれば、学ぶ時間や職業人との人間関係の構築にどん欲でいられる。
やがて好きな人ができると優先順位に変化が見え始め、恋人との時間を確保しようとするため、それまでとは時間の使い方が変わってくる。自分の思いだけ時間軸を歩くのではなく、大事にしたい人の思いも加えた時間の使い方になってくる。
その延長線上で結婚に至り家庭をもつと、家族以外の人と接触する時間の確保は“我が・まま”にしようとはしなくなり、またそうはできなくなり、それまでできていた人と関係性を構築する時間をもたなくなり、思うようにもてなくなる。そこに子どもが誕生すると、輪をかけて優先順位にどんどん変化がくる。
やがて子どもも成長し、子どもにかける時間が減り優先順位を変えられる機会がきて「よし!これからだ」と思った矢先に親に変化がおとずれ、親にかける時間が必要になってきたりする。
男は外で仕事一筋、女は留守を守る
家庭にどんな変化が起ころうが、それは女が担い、男はそんな変化とは関係なく仕事だけにまい進した。
今までの高齢者が現役バリバリの時代はそうだったかもしれないが、それがいいとか悪いとかではなく、脈々と続いてきたそんな社会のありように変化をきたしてきているのも確かで、それはきっと、日本国民の「我が人生における優先順位」が、この国の変遷とともに変化をきたし、その影響を受けたってことで、男も仕事を第一優先にしきる・しきれる時代ではなくなってきたってことだろう。
僕は基本「それがいい」と思ってはいる。
でも日本の少子化に懸念をもっているので、国づくりの優先順位は「子供は社会の子として産み・育てられる社会」と「国土保全」を常に願っている。
僕の周りでも優先順位の変化で、「やりたいことよりお金」と介護の仕事を去る者もいれば、「お金よりも人間味」と介護の仕事に就く者がいる。
「やりたいことと人間味とお金」がくっつけば「去る者はいず・就く者はいる」ってことでどんどん増えるのだが、「お金は無理」って言われているようなもんだから、お金がらみで去られるのはどうにもならないってことか。
さぁ、次期制度改正に向かって動き出す大事な年である。他力に依存するだけではなく、我が頭を絞らないとね。
追伸
ほぼ毎年、仕事がひと段落する年末になるとホッとするのか体調を崩す。
おととしはインフルエンザに罹患し東京まで迎えに来てもらったが、昨年は何事もなく年を越したと思ったとたんの油断大敵で、今週寝込んでしまった。
インフルエンザではなかったし軽症で済んだが、重い仕事に影響を与えてしまった。
まぁ、これで今年乗り切れるなら…。
皆さんもお身体には気を付けてくださいね。
写真
実際に見たことはないが、アイドルの顔写真入り航空機があるようですね。
スターウォーズ、ハローキティ、くまもんとは違って他人事ながら恥ずかしいね。ハハハ
ご案内
2月14日(金)19:00~ 中央法規出版ホールにて
台風19号の接近により延期となりました和田行男さんトークイベント
「カイゴの晩餐スペシャル」を2月14日(金)に開催いたします。
多くのゲストをお招きし、朝までトークを続けます!!イベントについての詳細は以下をご覧ください。
https://www.facebook.com/ohayo21
<応募方法>
「おはよう21Facebook」「メール」「FAX」にて受付。
氏名・勤務先・メールアドレス(またはFAX番号)を記載のうえお申し込みください。
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