和田行男の婆さんとともに
「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。
- プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)
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高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。
75歳以上限定自動車運転免許証恐怖症
政府が75歳以上の限定自動車免許証を検討していると報じられました。
つまり、安全装備を備えた車にしか乗れない免許ってことでしょうが、旧車大好きの僕にとっては「エーッ! アカン!」
自動運転だぁ、自動停止だぁ、警告装置だぁ
っといったハイテク装備とは無縁のクルマにしか興味をもたない、しかもクルマ大好きの僕としては「死活問題」です。
まぁ、高齢者の運転ミス・操作ミスによる事故が多発している報道や、事故現場を目の当たりにすると「致し方ない」と思いますが、75歳まで10年少しの僕としては何とも言えないやるせなさを感じます。
先日カンヌに行かせていただいた時も、リゾート地という場所柄もあるのでしょうが、シトロエン・プジョー・ルノーなどフランス車に限らず、旧車はほぼ見かけませんでした。
旧い車を長きにわたって使うイメージの欧米でしたが、変わってきているのでしょうかね。
冒頭写真のシトロエン2CV や下写真のフォルクスワーゲンのビートルカブリオレは「奇跡の出会い」だったかもです。
フランスは2040年までにガソリンエンジン車・ディーゼルエンジン車の販売を止めると言いだした国ですから、旧車たちは、ほんの一部の愛好家の趣味の世界でしか見られなくなるんでしょうね。
時代の流れとはいえ寂しい限り。
でもよく考えれば日本だって、1980年代の車は見かけなくなりましたよね。
あれ、そうか、よく考えれば、前述シトロエン2CVの製造を終了したのが1990年ですから、もう30年も前なんですね。僕が間違っているかも。走っていないほうが正解ですよね。ハハハ
先日、中央法規出版社のトークの会で「和田さんはパブリカの次は何の車に乗りますか」という質問をいただきました。
この場をお借りしてお答えさせていただきますが、僕のブログを読んでくださっている方なんでしょうか、パブリカを手放したことをご存知でびっくりしました。
パブリカに乗っている著名な方は、落語家の春風亭昇太さんですが、彼の愛車にはローバーミニもあるようで、僕とほぼ同じ組み合わせ。それには「わかる、わかるー」です。
僕はパブリカを手放しましたが、実はもう一台愛車がおり、その名を「モーリスミニトラベラー」と申し、現在51歳です。
こやつが盟友パブリカ泣き後も我が家に鎮座しているんですね。つまり「次」ではなく、まだ「今」なんですよ。
75歳まで残り11年。
限定免許証になり旧車に乗れなくなることを恐れている僕ですが、僕の車は旧いから当然ミッション車で、ミッション車は今主流のオートマチック車よりは安全といえることもあり、しばらくはこいつと共に愉しく生きていきますよ。
追伸
これを書きながら知ったのですが、この新しく創設される運転免許症は「義務」ではなく「選択」になる可能性もあるようです。
僕としては「ラッキー!」なんですが、僕のように「自分は大丈夫」と思いこんでいるドライバーが危険なわけで、そのドライバーに選択権を与えれば、そもそもこの免許創設の実効性は薄くなるのではと「???」な僕でもあります。