メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

和田行男の婆さんとともに

和田 行男 (和田 行男)

「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。

プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)

高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

カンヌライオンズ


 カンヌライオンズ国際クリエイティブフェスティバル2019に、一般社団法人注文をまちがえる料理店理事長として参加させていただきました。

 このフェスティバルには世界中のクリエーターたちが作成した作品が出品されますが、僕らも「注文をまちがえる料理店」をいくつかの部門にエントリーしました。
 そしてなんと「Communication Track DESIGH」でシルバー受賞!!(冒頭の写真)しました。

 デザイン部門は約1500作品の中から、審査会によってブロンズ24作品、シルバー16作品、ゴールド6作品が選ばれましたが、関係者によると、シルバー受賞は快挙だとか。

 このフェスティバルは、今年で66回目の歴史と権威があるようで、世界中のクリエーターたちが目指しているそうです。
 カンヌ映画祭の中継とかで見かける「赤じゅうたん」も踏んできましたが、残念ながら舞台に上がれるのはゴールド受賞者のみでした。


 会場内にパネル展示されましたが、これだけでも大変な難関のようです。


 このフェスティバルのことはネットで検索していただくとして、僕の感想は、映像や写真、言葉やコピーといったものの組み合わせで、同じことでも伝わり方が違うことはおぼろげながらにわかってはいましたが、プロフェッショナルの域までいくと、恐ろしいほどの「力」をもつということ、その力はもろ刃の剣だと、つくづく思いました。
 つまり、世の中を動かすほどの威力を秘めているわけですから、その威力が何に使われるかで事態が変わりますからね。

 もうひとつ感じたのは、カンヌはほんとリゾート地ですね。
 円換算だとしても「物が高い!」ことさえ気にしなければ、30度くらいの気温でも日陰は涼しく、海はきれいだし、町全体も大きくなく、足を少し延ばせばニース、城壁の町アンティーブ、F1開催地モナコまで数十分で行けるし、飲食店がたくさんあり、何よりも「あくせく感がなくのんびり感」がある。また、年輩の方々が思い思いにカラフルな衣装をまとい、堂々と歩いている姿は感動的でさえありました。
 これは、ずいぶん前にスペインやポルトガルを旅した時も感じましたが、それが風土なのかもしれませんね。

 ちなみに昼に食べたカフェのハンバーガーは、日本円にして2400円。マックの一番安いので800円ほどのようですが、値段もさることながら、写真のようにハンバーガーにパンが付いてくるんですからね。しかも、それを女性が食べきりますから、びっくりです。


 この度(旅)は、介護福祉士としては経験しにくい貴重なものでしたが、たくさんの方々に応援していただいて実現できたこと。
 本当に、ありがたいことです。感謝します。
 また時折、カンヌの写真を載せますね。