和田行男の婆さんとともに
「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。
- プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)
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高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。
2019年 基本に立ち返って
2019年が、かなり前に幕を開けました。
新年早々のブログ更新が今になり、遅い御あいさつで申し訳ありませんが、今年も変わらぬおつき合いをいただければ幸いです。
さて、昨年の天皇陛下誕生日にて、天皇は「即位以来、憲法に謳われた象徴としての天皇のあり方を求めてきたし、退位まで求めたい」旨の言葉を残されました。
天皇制についての議論はさておき、「憲法を遵守する」のが権力者の努めだとしたら、公務者として遵守すべきことを追い求めた天皇はお手本で、僕ら自身「介護」という世界で憲法に基づいて日本国民に保障されている基本的人権が「介護保険制度」においても「介護施設」においても護られるよう・護るよう追い求めていかなければ、公務者としての責任を果たせません。
僕らの業界では、どうあがいても護りきれませんが、だから護らない・護ろうともしないのではなく、追い求める姿勢をもち、できることは実行する、より良くしていくために力を合わせて発信すべきは発信する・行動することが大事なのではないでしょうか。
平成天皇は園遊会で、ある教育関係者から「日本中の学校に日の丸が掲揚され国歌が歌われるようにします」旨の言葉をかけられ、「無理強いのないように」というような言葉を返していたのをテレビで見ましたが、何かしら秘めたものがあるように思いました。
今年半ばには皇位が継承され元号が変わります。
何がどう変わろうが「追い求める姿勢」は不偏で、要介護状態になっても国民の一員として最期まで暮らせるように力を尽くさねばと年の区切りに改めて思いました。
今年は、まずは職員さんたちと一緒に基本から見直しです。
今年もよろしくお願いいたします。
わだゆきお
写真
人参でできたニワトリさん
どこの国にもいるんですよね、器用な方が(ベトナムより)