和田行男の婆さんとともに
「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。
- プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)
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高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。
たわごと
先週末、北海道日高地方に行ってきました。
東京や名古屋ではとうに桜が散ってしまいましたが、北海道日高地方は日中で6度、日高山脈を越えた帯広は17cmの積雪だとニュースで報道していました。いつものことながら、ホント日本は広い!
春は、毎年北海道苫小牧でやらせていただいている「トーク&ライブ」の季節ですが、今年は日高地方で活動している医療・介護職(医師・薬剤師・管理栄養士・介護福祉士など)で構成されたバンドと、うちのカッパーズ(北海道の介護職・介護事業経営者などで編成しています)とのコラボレーション企画となり、会場は「新ひだか町のライブハウス」で行われました。今年のカッパーズはオリジナル曲をひっさげてのライブでした。
僕が初めてこの地を訪ねたのは、45年ほど前の高校生のときで、日高本線を走るC11という蒸気機関車の写真を撮るのと、日高本線完全乗車に来たときです。
写真のように海のすぐそばを走るこの線は、景色がいいぶん様々な災害を受けやすく、この路線の中でも風光明美な区間は2015年からご覧のような状態で、復旧されることもなく、その後の台風等でさらに被害を受け、時間が止まったままです。
その意味では、原子力発電所の事故でゴーストタウンと化した町の光景と同じでした。
復旧されない理由は、どうやっても採算がとれない路線であること、被災しやすいので再発は避けられないこと、人口の先細り、車で事足りてしまっていることなどのようで、鉄道会社にしても地元自治体にしても「背に腹は代えられない」ようです。
僕は鉄道が好きということもありますが、鉄道は文化を生む文化だと思うので、誰が決めるかは面倒でしょうが「日本の文化として残したほうが良いと思える路線」は国民全体で面倒みるべきだと思うのですが、甘いでしょうかね。
こうした路線の復旧は可能でも、また新たにつくり直すなんていうことは、それこそ無理でしょうからね。使い方によっては「利用者増の策」もあるようにも思いますが、それも甘いんでしょうね。しかし、もったいない限りです。
それにしても今年は黄砂が多いのかね。アレルギーがある僕は、声は出ないし眠いし目や首筋が痒いし大変ですわ!!
今日からベトナムへ行かせていただきますが、向こうは黄砂が飛んでこないやろから楽になるはず。再びハノイ旧市街の雑踏で飲んできまぁーす。