和田行男の婆さんとともに
「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。
- プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)
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高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。
「次」が着実に迫っている
2011年3月11日の東日本大震災から7年が経ちました。
あの日の事は忘れまいとマスメディアでも取り上げていますが、もっと取り上げるべきことは、「次」のことではないでしょうか。
太平洋を取り巻く地域(環太平洋)が、ドッカン・グラグラ、賑やかしいと思いませんか。世界で起こっている地震・火山の噴火は、ほぼこの地域です。
直近で気になるのは、いきなりきた感のある霧島連山の噴火。
ここで噴火が起こると大地震(M7~8級)が起こっている事実があるようで、富士山の宝永大噴火、関東大震災、東日本大震災も霧島連山の噴火から数か月以内に起こったようです。
僕の知り得る限りで恐ろしいなぁと思っているのは、鹿児島県沖の海底にある巨大活火山「喜界カルデラ」です。
いつ噴火してもおかしくないといわれており、噴火するととんでもない被害が出るとの予測もあります。
考えたくはないのですが「今自分たちにできることは備えることしかない」という中で、ビビらされるのは好みませんが「かもしれない情報」を出してくれないと、「備えなき悲惨な被災」となるのはまっぴらごめんですからね。
3・11「東日本大震災を忘れない」とは「次に備えろ」と同義語で、それを国民に忘れさせないのが「3月11日」という日であり、「次は着実に近づいてきている」ことを意識する日にさせるべきだし、その上に立って「次の時には犠牲者を一人も出さないぞ」ぐらいの意気込みで、あれこれ企画することが大事なのではないでしょうか。
備えていますか?
最低でも懐中電灯を携行しましょうね。
目からの情報を失うと脳ちゃんがパニックになり、パニックは負の連鎖に落とし込むからね。
僕も3・11直後の初心に還って、再びリュックに最低限の備品を入れ足元はハイキングシューズで移動することにします。
きますよ! やつは、必ず
追伸
グループホームの職員さんと婆さんのやりとりです。
「元野球選手でこの前捕まったのは」
「キヨハラ」
「SMAPで一番かっこいいのは」
「キムタク」
「SMAPのリーダーは」
「ナカイくん」
「今日の夜勤者は」
「うーん、ゴトウさん(誰に対してもゴトウさんと言います)」
憶えられることと憶えられないこと
憶えておきたいことと憶えておきたいと思わないこと
憶えようとすることと憶えようとしないこと
記憶って、可笑しいね
写真
梅の花が咲き誇り、伊豆ではもう桜が咲く、春を迎えようと言うのに今更「ツララ」ですが、見事でしょ。
マイナス10度の北海道函館から移動して広島県庄原市に行ったのですが、函館と同じマイナス10度。
庄原市でも「高野」という高地に行った時に見つけた、文字通りの「氷柱」です。
それにしても今年はどこも「冷蔵庫の中」って感じやったね。どこに行っても「今年はおかしい」って言葉を耳にしますが、こうした気象状況も「次」を感じさせますから、不気味です。