和田行男の婆さんとともに
「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。
- プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)
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高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。
注文をまちがえる料理店
資金は「クラウドファンディング」という方式と仲間からのカンパで、仲間からのカンパをまとめて、クラウドファンディングの「立て看板に名称を掲示してもらう協賛」というのを購入し、「人として生きることを支える全国介護職の仲間たち」他、2点で掲示していただきました。
「まぁ、いいかぁ」
料理店で注文したものが間違えて出されても、そう思えるような人々のありようを世に問いかけるこの取り組みが、2017年6月にプレオープンして、9月16日、「三日間限定開店」の初日を迎えました。
この料理店のホールで接客の仕事をしているのは婆さん(認知症の状態にある方々の総称)で、普段は「介護保険事業所」に通っている利用者や入居者です。
今週はブログのアップが遅くなったので、準備や初日の写真を皆さんに見ていただこうと思います。
会場は東京都港区六本木にある「RANDY」というステキなカフェレストラン。
そこを借り切り「注文をまちがえる料理店」に模様替えしました。お店の人からは「すっかり乗っ取られました」と言っていただけるほどの出来栄えです。
というのも、実行委員会のメンバーは医療や福祉はうちの法人と仲間の法人だけで、あとは超がつくほどクリエイティブな仕事をしている人たちだらけだからです。
ピアノの演奏をしているのは、うちの職員さんとその旦那様ですが、若くして認知症となりピアノ演奏から遠ざかっていましたが、うちで仕事をするようになり、プレオープンでピアノを演奏し、その後このイベントに向けて練習され、お客様の心をわしづかみ。
ウエイトレスをしてくださった婆さんも聞き惚れていましたが、今にも泣きそうな様子で凝視できなかったようです(だと思いますが他に興味が移ったのかもしれませんがね。ハハハ)。
会場の「RANDY」さんは、普段通り開店していると思って来てくださったお客様に「本日貸切」の事情をお話し、またの来店を伝えてクッキーを渡していたようで、外周りを担当した僕のボスは、そのお客様方への気配りに感心しきりでした。
どんな職業であれ「気配り」は真似ないとね。
明日、明後日と開店されますので、火曜日にこの続きを…お楽しみに。
ちなみに僕の仕事は「ホール責任者」。おかしいでしょ。
案内
注文をまちがえる料理店の取り組みに、外国も含めてたくさんのメディアが注目してくださいました。今日も韓国からKBSが取材に入りました。
一部放送日の決まっているものを掲載しますので、ぜひ見てください。
○18日テレビ朝日「羽鳥真一モーニングショー」
○16日NHK「おはよう日本」