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和田行男の婆さんとともに

和田 行男 (和田 行男)

「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。

プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)

高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

見えない「在る姿」


 陸からは見えない場所がたくさんあり、見えないのに「名所」といわれているところもある。

 以前ブログで紹介した島根県隠岐の島町の「ローソク島」は、島そのものは陸から見えるが「ローソク」には見えないし、長崎県新上五島町の「とあるマリア像」は船で行かないと見えない。
 東京湾から見る大都市東京や名峰富士山の姿も、船で東京湾に出ないと見えない「名所」である。
 今日写真2枚で紹介する大分県佐伯市の「ねこ岩」も同様で、船からしか見えない。


 これから外国の観光客を招致したい日本にとって、里山めぐりも観光資源なら、こうした漁船や遊漁船でしか見えないところめぐりも、島国日本ならではの有力な観光資源である。

 僕らは見えているところだけであれこれ思考し語りがちだが、見えていない「ステキ」があることを忘れないようにしないと「本当の姿」を見失いかねない。人も同じである。