和田行男の婆さんとともに
「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。
- プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)
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高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。
言い訳近況報告
いやはや先週は、流行の先取りのように「ノロちゃん」に和田さん一家ほぼ丸ごとやられたわ。
最初の犠牲者は一番下の一歳のちびっこで、ちびっこ四人中三人が感染。そこまでは普通にあることなのだが、一番堪えたのは連れ合いがダウンしたこと。
ちびっこたちは託児所にも幼稚園にも学校にも行けないため、自宅に籠らざるを得ない。つまりやることがたくさんあるってことだ。
「こうなったら僕がやるしかない」わけで、久しぶりに完全主夫生活に突入!
起きるやいなや「朝食づくり」に始まり、洗濯して掃除して食後の後片づけをしていると、あっという間に昼飯準備の時間になり、昼飯をつくって後片づけして…。しかもちびっこは、夜中寝ている最中でも嘔吐するので、気になって眠れない。
その上、ちびっこがグッタリしているならまだやりようはあるが、活動性はそう落ちないから、僕の思うようにはいかない。
しかもみんながみんな、言うことを聞くような年齢ではなく、自立しているわけでもないので手間暇がかかる。
僕の仕事でいえば「寝たきり」の方ならやりようはあったとしても、移動能力の高い認知症の状態にある方への支援と同じ状況で、相手に合わせるしか手がないのとよく似ている。
僕自身も何となく腹痛がチクチクしてきて、弱い下痢が始まって、ややひどい下痢になったが、一家の大黒柱・主夫の僕としてはノロごときに負けるわけにはいかない。
てなわけで、パソコンに向かう気にもなれず、ズルズルとブログを先延ばししてしまう羽目に。
こればっかりは、どうにもならへんね。
ちびっこはどこでもらってくるかわからへんし、なるようにしかならへん。
ほんと、すいません。
でも家事って楽しい! でも家事って面倒。でも家事って欠かせないし止められないから大変。
僕は一次的なことなので「楽しい」なんて言っていられるけど、仕事をしている人で、配偶者が僕のように当てにならない人で、ちびっこが数人いるお家を切り盛りしている人は、女性でも男性でも凄いなと思う。
それに「介護」まで必要になったら「お手あげ」になるほうが自然だわ。
こんな時だからこそわかる・再認識できるってことが多々あるが、しっかり自宅での様子を把握して状況や状態に合った支援をしていかないと、専門職がかかわったにもかかわらず「家族崩壊」させてしまったら、申し訳ないと改めて思った。
周回遅れのブログは「言い訳近況報告」になったけど勘弁してね。
今週は、もうひとつアップします。
くれぐれも手洗・うがいの励行!を。
そう言うしかないもんな。
写真
デイサービスで介護職をやっているときの僕の晴れ姿です。
確か「かぐや姫」の職員劇か利用者を交えての劇で「おじいさん役」を演らせてもらったときのワンショットです。
今のシーズン、きっと出し物に頭を痛めている介護職やウキウキしている介護職たちが全国にいっぱいいるんでしょうね。
僕は恥ずかしがり屋で緊張症ですが、どちらかといえば「ウキウキ派」のほうですね、きっと。ハハハ