辻川泰史の介護事業経営に必要な考え方
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一期一会の出会いを大切にし、介護のプロとしてサービスを提供する辻川泰史さんによる、これからの事業所運営の指南ブログ。
- プロフィール辻川 泰史 (つじかわ やすし)
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1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。
老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/2g66
別れ
当社のデイサービスで人気のプログラムの1つが、音楽療法です。音楽療法を担当しているのは、2003年のデイサービス開設時からお願いしているT先生です。
T先生の音楽療法は、単に歌を唄うだけでなく、呼吸を意識したり、簡単に身体を動かしたりします。場合によっては、カスタネットやベル等も使います。歌があまり得意ではない、好きではなく、最初は抵抗があっても、多くの利用者が楽しみにしている活動です。
そのT先生が先日、お亡くなりになりました。先週まで音楽療法を担当して元気だったのに、信じられませんでした。
普段から意識して「お疲れさまでした」「今日もありがとうございます」と伝えていましたが、会うのが最後だとわかっていたら、もっと感謝の気持ちを伝えておけばよかったと後悔しています。
T先生は、私がデイサービスを開設した際、音楽療法だけでなく、介護スタッフとしても従事しサポートしてくれたことがありました。利用者0名から徐々に増えた時も、先生のフォローや心づかいにどれだけ助けられたかわかりません。
利用者にどのように話をしたらよいのか、スタッフも悩みます。今も担当する曜日には、普通どおりに出社してくれる気がしてなりません。
今月は別れが多いですが、これも1つの流れだと感じます。先日、T先生に感謝を伝えるため、通夜に参列してきました。T先生ありがとうございました。
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人はいつだって、いろいろなものにさよならを言わなければならない(ピーター・ビーグル)