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辻川泰史の介護事業経営に必要な考え方

辻川 泰史 (つじかわ やすし)

一期一会の出会いを大切にし、介護のプロとしてサービスを提供する辻川泰史さんによる、これからの事業所運営の指南ブログ。

プロフィール辻川 泰史 (つじかわ やすし)

1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。
老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/2g66

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 現在の介護業界は、人材不足に加え、報酬減少、制度の複雑化など、経営の課題も大きくあります。5年先どころか?1か月先のことも不安であり、1日、1週間、1か月をどう回すか? という状況も少なくありません。

 だからこそ、先を見る必要があります。

 『未来の年表-人口減少日本でこれから起きること-』(講談社現代新書)によれば、5年先の2022年は「ひとり暮らし社会」の本格化とされています。


 病院・介護施設から在宅医療や在宅介護に移行しようとする現在の方向は簡単ではなく、大きな課題が多々あると介護業界の多くの人は気づいていると思います。自立支援という問題も聞こえはよいですが、介護の自己責任を取るということになります。もちろん、自立支援ということが可能であるのであれば理想的です。

 しかし、この書籍でも書かれているように、「ひとり暮らし社会」が本格化するという時流です。その時代にどのような舵を取るべきなのか? そういったことを考えると、現状の介護事業中心の経営は難しくなります。時代を読むと言いますが、労働人口減少時代、介護ビジネスバブルが終わった現在、経営者としての軸をどうもつのか? が問われていると感じます。

 2024年には、3人に1人が65歳以上の超高齢社国、2025年には東京都も人口減少、2026年には「認知症の方が700万人規模」になるとデータにもあります。

 介護事業の経営を、想いだけでなく専門性に特化する、個性を出すだけではなく専門性をいかに磨いていくか? 同時にインフォーマル事業を行っていく必要性を強く感じます。

 『未来の年表』という書籍は、介護業界経営者に必読書です。介護に特化して書かれた書籍ではないですが、いかに日本の超高齢社会が深刻な未来になるか、データを基に書かれています。介護業界に従事する者として、より深刻に考えていく必要性があると思います。

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