辻川泰史の介護事業経営に必要な考え方
一期一会の出会いを大切にし、介護のプロとしてサービスを提供する辻川泰史さんによる、これからの事業所運営の指南ブログ。
- プロフィール辻川 泰史 (つじかわ やすし)
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1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。
老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/2g66
岩手のプロジェクト
2012年10月、初めて岩手県で日本医業経営コンサルタント協会様主催のセミナーに呼ばれ、講義を行いました(詳細は辻川泰史アメブロ「毎日が一期一会」を参照してください)
その際、岩手県長寿社会課の担当者が参加していました。私の実例やセミナー内容に共感していただき、2月頃に連絡がありました。話の中で、岩手県の介護業界に新しい風を吹かせていきたいということを伺いました。そこで、岩手県の公募に申請し、受託することになりました。
岩手県には私のセミナー参加者も数名いましたが、頼るべき知人もいませんでした。このプロジェクトは、私が1人で引き受けても行えるものではありません。同時に、私が大きなことを達成しても、一時的なものでは意味がありません。
私が常に念頭に置いたのは、1年後、2年後、3年後の岩手の介護業界の発展です。このプロジェクトを終えた後に芽吹く、継承してもらえる取り組みの種を蒔くことを考えました。
最初に行ったのは、協力者の選定です。岩手県の現状、私が行いたいことなどを、facebookを通して発信しました。また、4月始動のプロジェクトに向けて、取り組みを周知するプレセミナーを開催しました。
準備期間は2週間でしたが、約80名の参加者が集いました。その席には理事のメンバーも参加してくれました。
そこで、岩手県の介護関係者の集う場、岩手介護コミュニティ協会の構想を伝えました。すると、4月だけで50名の申し込みがあり、出足は好調でした。当初の予想以上の反響は、嬉しい反面、大きな重圧もありました。
翌月は岩手県長寿社会課主催の「元気です岩手!介護フォーラム2013」の開催です。600名の参加者を集めるという使命で、眠れない日々が続きました。
神田昌典先生の基調講演に加えて、小濱道博先生、諏訪茂樹先生、志茂田景樹先生の協力の下、無事に終えることができました。
岩手県の介護業界の課題の1つとして、学ぶ機会の不足を感じました。行政の用意する研修にもすばらしいものがたくさんあります。しかし、その研修が活かされていない、行かされたから参加するという研修も少なくありません。仕事だけでなく、人生にも活かされる研修を提案しなくてはいけないと感じ、実力、実績のある先生の研修を県に行っていただきました。
県だけでは足りない内容や少し変則的なものは、岩手介護コミュニティ協会で行いました。オスマン・サンコンさん、長島☆自演乙☆雄一郎選手など、ちょっと変わった研修も企画しました。
また月1回ワークショップも行いました。協会のメンバー、はっぴーライフの市川部長、山崎Mの他、メンバーが支えてくれなければ、私自身このプロジェクトを1年間行うことはできませんでした。感謝です!
岩手県は北海道に次ぐ広さがあり、移動についても、他県であれば、県をまたぐほどの距離です。その中で一緒に回ったメンバーとは一生の思い出ができました。
春は新緑でした。
夏は岩手の山を流れる川の雄大さを感じました。
秋は紅葉を見て美しさを感じました。
冬は雪の多さ、粉雪の神秘さを感じました。
岩手の自然の美しさを肌で感じました。岩手県だけではないですが、これから積極的に行っていくべきことは、
- 情報の発信
- 生きた学びの機会
だと痛感しました。